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映画『ブレードランナー』はなぜ伝説になったのか?!幻想的な近未来の世界

今なお「伝説」と言われるほどにカルト的人気を誇っている

リドリー・スコット監督が1982年に世に送り出した映画

『ブレードランナー』

しかし・・・

どうして『ブレードランナー』ってそんな「伝説」の映画なの?

と、疑問に思う方も多いかと思いますので、

ここで改めて『ブレードランナー』の魅力に迫ってみたいと思いますよ!

その近未来的な映像やファッション、音楽などを振り返って、

映画『ブレードランナー』はどうやって伝説になったのか??を考えてみましょう!

1982年版『ブレードランナー』誕生

今や、映画ファンで知らない人はいない、

と言うより、映画好きでなくても、タイトルだけは聞いたことのある人が多い映画

『ブレードランナー』

この映画について、まずは基本情報をチェックしてみます!

この映画の英語の原題は、日本版と同じく

「Blade Runner」

1982年公開 アメリカ映画

監督: リドリー・スコット

脚本 : ハンプトン・ファンチャー / デヴィッド・ピープルズ

主演: ハリソン・フォード

共演: ルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナ

音楽: ヴァンゲリス

撮影: ジョーダン・クローネンウェス

フィリップ・K・ディックのSF小説をリドリー・スコットが映像化

さて、この映画

『ブレードランナー』

の誕生の経緯についてですが、

原作は、これも熱狂的ファンを持つフィリップ・K・ディックの作品

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

そのSF小説の世界を映像化したのが

映画『ブレードランナー』

というわけです。

でもこの『ブレードランナー』という言葉は、小説の中でフィリップ・K・ディックは使っていないんですよね。

だからこの点では、フィリップ・K・ディックのファンはちょっとこの映画を認めてないところもあるとか。

この『ブレードランナー』という言葉は、実は別のSF作家アラン・E・ナースの小説からとっていて、

これに基づいてウィリアム・S・バロウズは小説『ブレードランナー』を書いているんです。

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このタイトルを、主人公デッカードの役職名として借りた、ってことらしいです。

しかも、映画の中に登場する

アンドロイド(人造人間)=「レプリカント」

ですが、

これも原作小説の中には出てこない言葉で、

リドリー・スコットが脚本家と協議して作り出した造語なんだそうです。

だから、かなり原作の小説からは離れちゃってますよね!

しかも、主人公のデッカードも、小説では賞金稼ぎだったのが、映画の中ではロサンゼルス警察の捜査官(ブレードランナー)ってことになってるし、

ずいぶん映画オリジナルの設定が多いんです。

だから、私も映画を見た後に原作小説を読んだから、

「えっ、これって本当にあの『ブレードランナー』の原作?」

って思っちゃった記憶があります。

つまり、この映画は、フィリップ・K・ディックの小説に着想を得て、

天才映画監督リドリー・スコットが独自の映像世界を構築した作品ということで、

いわば天才同士の奇跡のコラボレーション映画!!

ってところでしょうかね?

そこで生まれた化学反応が、この映画を伝説に押し上げた、っていうことなんだと思います。

『ブレードランナー』が映画界に引き起こした革命とは?!

それでは、なぜこの映画

『ブレードランナー』

が今でも熱狂的な支持を受けているかというと、

その作品が当時の観客を驚かせる革新的なものだった

ということに尽きると思うのですが、その革命的な内容についてご紹介していきますね。

『ブレードランナー』の荒廃した近未来世界!

まず、この映画が革命的だったところとは、

その映像で描き出されている、荒廃した未来世界だと思うんですよね。

『ブレードランナー』の時代設定は2019年

人類は環境破壊のため地球には住みづらくなって、人造人間(レプリカント)を使って宇宙の植民地開発に乗り出しています。

しかし、その人造人間(レプリカント)が、やがて自分の意思を持ち、人間の支配から逃げ出していく・・・

そして主人公のデッカードは、そんな人造人間(レプリカント)たちを追い詰めて始末する立場に・・・

という、陰鬱な未来社会が描かれています。

今この映画を見ると、1982年当時では、この時代には人造人間(レプリカント)が完成するくらい、科学技術が進んでると思われてたんだろうな、と思うと面白いです。

実際はそんなには進んでないんですが(笑)

というツッコミはさておいて、映画の中ではその近未来の世界を想像力を駆使して作り上げているんですよね!

街中は多国籍化していろんな言語が飛び交っていて、空飛ぶ自動車とか、レプリカントとか、確かに進んでいるところは進んでいるんだけど、

その未来の街は汚くって、ビルは廃墟みたいだし、なんだか荒廃しているイメージなんです。

リドリー・スコットは、東京の歌舞伎町をイメージして作り上げた

って言われているけど、

確かに日本語を話す屋台のお蕎麦屋さんが出てきたり、

電飾の派手な「強力わかもと」の広告が流れていたりして、

1982年公開当時には、画期的な近未来の雰囲気の映像だったと思うんです。

確かに1980年代は日本は元気だった頃だもんなあ〜。監督が東京に近未来を見た気持ちもわかる!

とはいえ、同じ近未来を描いた

『2001年宇宙の旅』

なんかと比べると、

『ブレードランナー』の描いた未来は圧倒的に猥雑としていて、荒廃していて、

なんだか近未来って、楽しい世界じゃなさそうだよ、って思っちゃいそうな世界観なのです。

これがいわゆるサイバーパンクの代表作、って『ブレードランナー』が挙げられている所以なのですね。

でも、この映画が描き出している近未来って、ある意味当たっている気がして、

この映画が作られてから時代が進んだ現在、確実に世界の大都市は多国籍化してきているし、

人口が増えて繁栄すると同時に、ゴミも増えてどの都市でもゴミの始末に困ってるし、

そしてAIの研究は確実に進んできてるんですよね、レプリカントほどではないにしても。

だから今この映画の舞台の時代になって、どれだけ現実に近づいてるか?って目線で見るのも面白いですよ!

*近未来映画の名作『2001年宇宙の旅』と見比べてみると楽しいかも!合わせてぜひ!

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『ブレードランナー』の先進的なファッション、メイク!

そして、この映画『ブレードランナー』での注目は、

人造人間「レプリカント」たち!

この映画に登場する「レプリカント」たちは、人造人間だけあって、美しくて、身体能力も飛び抜けていて、とにかくカッコイイんです!

「レプリカント」のリーダーを演じたルドガー・ハウアーなんて、

金髪で細身のコートを着てるファッションも

デビッド・ボウイですか?

っていうくらいカッコイイ。

*参考までに・・・

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それに、仲間のレプリカントの「プリス」を演じたダリル・ハンナも、

目の周りを黒くしたメイクなんて、

パンク・ロッカーみたい!

女性パンク・ロッカーですよ、カッコイイなあ〜

*今でも色褪せないファッションを真似する人も!

そして、

レプリカントの「レイチェル」を演じたショーン・ヤングさんの美しさにも驚かされます。

この完璧に整った美貌、まさに人造人間!

ファッションも、すごく高い襟や尖った肩パッドなんか、

ビビアン・ウェストウッド風?

こんな美しくてファッショナブルな「レプリカント」たちの様子も、

この映画『ブレードランナー』の魅力の一つなんですよね!

みんなパンクかグラムのロッカーみたい!

「サイバーパンク」

って、別に音楽のジャンルじゃないけど、

要するに「パンク」って反体制とか、反権力を指す言葉なので、

「レプリカント」たちが、はかない命を与えられて、奴隷として生きることを苦しみ、

なんとか自由と命を求めて権力に抵抗しようとする、

っていうその姿は、

まさに「パンク」!!

そんな彼らの葛藤に、胸を打たれる人が続出するんだと思います。

これぞパンク!!

ヴァンゲリスの音楽も革新的だった!

そして、この映画の音楽を担当したのが、

ギリシャが生んだ天才音楽家・ヴァンゲリス!!

当時としては先進的な、シンセサイザーを駆使した音楽で、

その近未来の映像を、音響の面から強力にサポートしました!

この音楽も、今聞いても全く色あせていないんですよね〜

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この映画『ブレードランナー』で、音楽を担当したヴァンゲリスの貢献はとても大きくて、

この電子音楽で映画全編の音楽を作り上げることで、

この映画の近未来という舞台設定にリアリティを持たせることもできましたし、

意図的に東洋的なフレーズを差し込むことで、無国籍な雰囲気を後押しすることにもなりました。

そして、文句なく、美しかった!!

退廃的で、どこか物悲しいこの映画の世界に、ビッタリとはまったのが、このヴァンゲリスの音楽なのです!

天才映画監督リドリー・スコットが、

当時飛ぶ鳥を落とす勢いのシンセサイザー奏者、天才ヴァンゲリスに出会ったことで、

映像と音楽のものすごい化学反応が生まれた!!

というのも、この映画が永遠に伝説となった一つの原因だ!

と強く思います!

*ヴァンゲリスについて詳しくは、こちらの記事も合わせてご覧ください!

哲学的なテーマ:人間が人間を創り出すこととは・・・

そして、この『ブレードランナー』が、今でも語り継がれる名作映画となったのは、

一番の理由としてはやっぱり、

そのテーマが先進的で、かつ人間という存在の根本的な部分に迫っていたから

だと思います!

この映画の中で、退廃的な美しさで映像化されているのは、

人間たちに追われる脱走した「レプリカント」たちが、

血を流して、涙を流して死んでいくその姿!

「レプリカント」たちは、熟練の「ブレードランナー」じゃないと見分けがつかないくらい人間にそっくりなので、

死んでいく様子も人間そのもの。

銃で撃たれれば血が流れるし、なんとか生き延びようとしてもがく。

その姿を見ていると、人間が人間を殺しているようにしか見えないんですね。

でも、彼らは人造人間だから、人間じゃないから、「廃棄」される。

ロボットだから、「廃棄」してもいい。

でも、もしそのロボットが、人間のように感情を持っていたら?

人間のように人を愛し、もっと生きていたいと望み、仲間の死を涙を流して悲しんでいたとしたら?

そもそも、

人間が、人間を作り出す、って、許されることなの?

そして、その作り出した人間を「奴隷」として扱ってもいいの?

そういう哲学的とも言える根本的な疑問を、美しい映像で突きつけてくるのが、この『ブレードランナー』という作品なのです。

これは、小説でのテーマよりも、映像化されている方がやっぱりわかりやすい。

この映画に登場するはかなくも美しい「レプリカント」たちを見て、

観客である私たち人間は、そこまで非情にはなれないんですよね〜。

仕事の後に罪悪感で苦しむデッカードのように・・・

だって、どう見ても、人間と同じなんですから!

それまでのSF映画の作品には、そこまでの根源的なテーマはほとんどなかったので、

ほとんどこの『ブレードランナー』が

「AIと人間との関わり」

というテーマの先駆けだったんですよね。

この後には、「感情を持ったロボットと人間」っていう作品がたくさん作られるようになりましたけど、

そのほとんどが、この『ブレードランナー』の影響を受けた、と言っても過言ではないくらい。

これからの未来を考えた時に、人間がこれからどうしても避けることができないテーマが

この映画によってはっきりと映像化されて、人類に突きつけられた、ってことなんですよね。

その未来を予見する力が、この映画にあった、

だから、多くの人たちが、この映画に夢中になって、頭から離れなくなっちゃったんだと思います。

そういう意味では、この映画は黙示録的な意味もあったんですよね〜・・・

こういう未来になると怖いな、そうならないためにはどうしたらいい?

私たちは何をしたらいいの?

と、いうふうに、制作から長い年月を経てもなお、この映画が私たちに突きつけてくるテーマは色あせることはないのです。

そう考えると、リドリー・スコットって、やっぱりすごい! すごいんだよ〜!!

『ブレードランナー』は興行的には大失敗!?

という、今や伝説となった『ブレードランナー』ですが、

制作当時は低予算で、作ってる当時はバタバタだったみたいですよ!

注ぎ込まれた製作費が 2800万ドルで、

興行収入として入ってきたのが 3200万ドル、

って、ほとんど赤字に近いじゃん!!

しかし、制作費に関しては、1977年制作の「スターウォーズ」の第1作目も、

製作費は 1100万ドルという今では考えられない低予算ぶりだった時代ですからね!

でも、「スターウォーズ」は大ヒットしたから、興行収入はおよそ 7億7500万ドル!

ケタが違いますよ、ケタが!

しかも有名なのが、映画の中で

レプリカントの数が変わっている

というエピソード!

映画の始めで言ってるレプリカントの数と、実際に映画に出てくるレプリカントの数が違っちゃってるんです。

これはなぜかというと、本当はもう一人レプリカントを登場させるつもりだったのが、

予算の都合でカット!

されちゃったんですって。

だったら、冒頭の部分撮り直ししなよ! と思うのですが、そのまま公開しちゃった、という破天荒ぶり。

予算がないから、映画のシーンはほとんど夜の設定で、煙やライティングでセットのアラをごまかしてた、

というエピソードも本当らしいですよ。

でも、そういうハンデをすべて乗り越えても、今では伝説の映画ですから、

やっぱりリドリー・スコットの近未来世界を作り上げる力がスゴかった、というしかないですよね〜

天才の手にかかれば、低予算も設定変更もなんのその?!

というか、逆にその「アラ」の部分がたまらなくて大好き、っていうファンも多いんだから、

映画の人気って、本当にどこで出るかわからない?!

真面目にきっちり作っておけばいい映画になるのかっていえば、そうでもないし。

逆に、深読みしちゃって、

「デッカードもレプリカントなんじゃないか?」

なんていう伝説も生まれちゃったりして、今でもこの映画のファンたちはこの論争をしてるっていうんだから、

マニアってすごいよね!

そう、だから、映画を「伝説」にしたかったら、不完全な「アラ」を残しておくことですよ!!

そうすると、ずっとマニアはそれで喜んでるから!

まるで日本の伝統建築で、「完成してしまうと後は崩壊するだけだから」というゲン担ぎで、どこかに不完全な部分を残す、っていうアレと一緒ですね!

『ブレードランナー』が伝説になったのは、その「不完全な部分」にあり!! 

ですよ!!

伝説の映画『ブレードランナー』ぜひ見てね!!

というわけで、

今なお熱狂的なファンを多く持つ伝説の映画

『ブレードランナー』

がなぜ伝説になったのかをざっとご紹介してきました!

こういういろんな理由で、今でも固定ファンが多いんですよね〜

そして、今見ても、文句なしで面白い!!

ぜひ一度、この映画の伝説を目撃してみてください!

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続編映画『ブレードランナー2049』も公開されました!!

そして、そんな熱狂的なファンが多い映画の続編って、作るの大変そう、

だって、何をやったって、ファンたちがうるさいだろうし〜

というハンデを乗り越えて、ドゥニ・ビルヌーブ監督が2017年に完成させた続編映画が、

『ブレードランナー2049』

高まる期待を胸に、IMAX 3D で目撃してきましたよ!

新作の音楽は残念ながらヴァンゲリスではなかったのですが、

ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の作り出す独自の「ブレードランナー」の世界観がありました!

オリジナル第1作のファンの方も、ぜひ一度この続編もご覧ください!

*この続編映画『ブレードランナー2049』を見てきた詳しい感想は、こちらの記事も合わせてどうぞ!

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