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映画「この世界の片隅に」戦争と人々の暮らし:日本と古代ギリシャの場合

更新日:

どうも! イレーネです。

話題の映画

「この世界の片隅に」

ついに観てきました!

まだ10代の主人公・すずちゃんの目を通してみた戦争。

人々のつつましやかな暮らしが、いかに一瞬で粉々にされていくか・・・

後半、涙が止まらない映画でしたよ〜

Lee_seonghak / Pixabay

口コミで上映館を増やしながら大ヒット!!

この映画

「この世界の片隅に」

公式サイト: http://konosekai.jp

今話題のアニメーション映画です。

なぜこれほど話題なのかいうと、

「クラウドファンディング」で資金を集めて作られた映画で、

監督の映画を作りたい熱意と、映画を見たいというファンに支えられて出来上がった異色の映画なのです。

「この映画が見たい」の声が生んだ、100年先に伝えたい珠玉のアニメーション

クラウドファンディングで3,374名のサポーターから39,121,920円の制作資金を集めた本作。日本全国からの「この映画が見たい」という声に支えられ完成した『この世界の片隅に』は、長く、深く、多くの人の心に火を灯し続けることでしょう。100年先にも愛され続ける映画が、ここに誕生しました。

映画の公開も、2016年年11月に、たったの63館で公開が始まりました。

それが、公開されるや、作品の完成度の高さで、見た人たちの感動の声が広がり続け、

2017年2月現在では289館に上映拡大。

動員数は150万人、興行収入は20億円を突破!! というまさに快進撃が続いています。

この人気に、海外での公開も決定したということです。

「この世界の片隅に」興収20億円突破、14週連続トップ10入り アメリカやフランスでも上映予定

『この世界の片隅に』コツコツと興収20億円突破 14週連続トップ10入り

昨年11月にわずか63館で公開がスタートしたアニメーション映画『この世界の片隅に』が、約3ヶ月の興行で動員150万人、興行収入20億円を突破した。興行通信社による全国映画動員ランキングでは8位をキープし、初週から14週連続トップ10入りを達成。各映画賞でも受賞が相次ぎ、現在17個の賞を受賞している(2月13日現在)。

片渕須直監督が6年の歳月をかけて作り上げ、資金調達に「クラウドファンディング」を活用したことでも話題の同作。原作は、こうの史代氏の同名漫画(双葉社)で、戦時下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性、すずの物語。

これほどの小さな規模の映画が、

ここまでの評判を呼び、世界規模にまで上映が拡大していくって、他にあまり例がないんじゃないかと思います。

映画のエンドロールには、クラウドファンディングに賛同した多くの方たちの名前が流れて、

すごいたくさんの力に支えられてできた映画なんだな〜としみじみ。

そして、口コミで評判が広がって、大ヒット!!ですよ!

この人気に、

主人公のすずさんの、「ありがとう」動画も公開されているんですよ〜

63館で公開からスタートして、ついには150万人動員!

これからも、まだまだすずさんに会いに行く人たちが増えそうです。

映画のストーリー

この映画

「この世界の片隅に」

は、戦時下の広島・呉が舞台の物語です。

1944(昭和19)年2月、まだ18歳の主人公・すずさんは、

呉市に住む北條周作さんに見初められ、広島からお嫁入りします。

慣れない生活で頭に十円ハゲを作ったりしながら奮闘するすずさんですが、

おっとりして絵が好きなすずさん、北條の家族ともうまくやり、

何より夫の周作さんはとってもすずさんを大事にしていて、

穏やかな日常を過ごします。

しかし、戦争が激しさを増していく中、生活は苦しくなり、

まだ10代で天真爛漫なすずさんの身にも、次々と苦難が降りかかってくるのです・・・

*予告編

淡々と、しかし、明るく、力強く・・・

っていうストーリーは、だいたい事前に知っていたので、

やっぱり戦時中の広島と呉のお話だし、

暗くてツライ映画なんじゃないのかな〜・・・

と見る前はちょっと心配していました。

でも、百聞は一見にしかず!

見てみると、思っていたのは全然違っていましたよ。

すずさんは、おっとりしてて、明るくて、

すずさんの子供の頃の戦前の広島は、

座敷童子とか、人を食べる化け物とか、

水木しげる先生の世界?

ってくらいの牧歌的な少女時代。

周作さんのところへ行っても、おっとりと日々の生活にいそしんで、

配給が厳しいながらも、工夫してご飯を作って、お弁当を作って、

着物を仕立て直したりとか、明るくてたくましい庶民の生活が描かれます。

だから、だんだん戦争の気配が日常に忍び込んで、

すずさんたち家族に迫ってくるのですが、

それでも描写は常に淡々として、すずさんたちは明るく毎日を送ってるんですよね。

でもそうやって、淡々と日常が進んでいても、

戦争が激しさを増していくと、すずさんたちに、

通常の神経ではとても耐えられないような過酷な出来事が次々と襲ってきます。

だから、描写は、特に暗かったり、泣かそうとして大袈裟だったりすることはなくて、

淡々としてるだけにそれだけ余計に、日常がじわじわと取り上げられていく様子が

見ているこちらにはこたえるんですよ・・・

しかも、これからさらに広島と呉に住むすずさん家族には、過酷な状況になる、

というのが、こちらは歴史を知ってるから余計に胸に迫ってきて、

天真爛漫なすずさんが巻き込まれていく姿に、涙せずにはいられないんですよね・・・

でも、すずさんたちは、強く、優しく、戦争に立ち向かっていくので、

自分たちも泣いてばかりはいられないというか、

この時代の人たちに比べると、自分に降りかかってくる困難なんて、小さいな、

と思わせられるところもあって、

見た後には、悲しみばかりではない、「生きていくこと」ということの意味についても考えさせられる、

そんな映画になっています。

だから、見た人は、周りの人たちに「絶対見たほうがいいよ」って言いたくなるし、

それがこの映画の大ヒットの秘密なんじゃないか、って思ったりしているわけです。

「のん」さんと「すず」さんが一体化?!

そして、この映画の話題の一つとしては、

事務所の移籍騒動で、表舞台に出られなくなってしまって、

本名を名乗ることもできなくなってしまった

「のん」さん(本名:能年玲奈さん)

が、主人公「すず」さんの声を担当していることです。

今「のん」さんは他の作品には出られなくなっている状態ですから、

ファンにとってはその演技に触れられる貴重な機会の映画でもあるわけです。

でも、これまで声優をしたことはなくて、

正直、映画を見るまでは、「大丈夫?」という気持ちもありました。

有名な俳優さんが声を受け持っている映画だと、

演技が声と合ってなかったりとか、アニメよりもその人の顔が浮かんでしょうがなかったりとか、

ちょっと難しいんじゃないかな、って思っていたんですよね。

ところが!!

ところがですよ!!

監督がぜひ「のん」さんに、とオファーして実現したというその声は、

始まった直後から、もう全く違和感がなくて!!

ごくごく自然に、「すず」さんが話している。

そう、「すず」さんが話している、としか、思えないんですよね〜

役の設定でも、「すず」さんはおっとりしてぼーっとしてる、っていうことだったので、

「のん」さんの声がとっても合っていた、というのもあると思うし、

声を入れる前に、監督とじっくり話し合って演技プランを立てた、ということも話していたので、

映画の隅々まで監督がその世界観を実現できるように、こだわり抜いた作品なんだと思います。

映画を見ていて、もうそこには「のん」さんはいなくて、

生き生きとした「すず」さん、しか感じられなかったですもん。

途中で、アニメのキャラクターだってことすら忘れてましたもん。

これも、監督と、声を演じた「のん」さんの努力の賜物ですね!

そして、この作品で、「のん」さんも改めて、その演技力を示すことができてよかったですね・・・

願わくば、また本名の「能年玲奈」さんで活動できる日が来るといいですね。

片渕須直監督の力量なのか・・・

そんな、異例のヒットを世に送り出したのが、

片渕須直監督です。

正直、これまで、お名前を聞いたことがありませんでした。

お恥ずかしい・・・

しかし、片渕須直監督は、

宮﨑駿監督のスタジオ・ジブリで腕を磨いた本格派で、

『魔女の宅急便』では演出補を務めるなど、宮崎監督の認めた才能なのですね〜

2009年自身の監督作『マイマイ新子と千年の魔法』

は、オタワ国際アニメーション映画祭で賞を受賞するなど、その実力は広く知られている方なんだそうです。

ということなんですが、正直映画を見るまではそういうこともよく知らずに見に行っていたのですが・・・

なんでしょう、私は素人だから、具体的な演出技術とかはわかりませんが、

とにかく、戦前の広島でお話がスタートした時から、

ず〜っと画面がとにかく美しくて。

色彩も綺麗で。

その中ですずさんたちの生活があるのですが、

まるでおとぎ話の世界の中のようで。

あっという間に映画の世界に引き込まれて、正直2時間の上映時間はあっという間でした。

私は映画を見るのが好きで、よく映画館で映画を見るんですが、

正直毎回映画の途中くらいで、中だるみっていうか、

今ちょうど映画の中盤くらいかあ〜あと1時間くらいかな?

とか、ふっと我に返って考える時間ってあるんですよね。

あと、だんだんシートにず〜っと座ってるのが辛くなってきて、体勢変えたりとか。

でも、今回の『この世界の片隅に』では、

ほんっとに、そんなことを考えて現実に戻る時間は、全然なかったです!!

話が進んでいくに任せて、ず〜〜〜っと映画の世界に浸っていたら、2時間経ってた〜

っていう感じなんですよね。

だから、それだけ観客を飽きさせないで映画の世界に引き込むって、

やっぱり監督のストーリーの運び方が、ものすごく上手なんだろうな、と思うわけです。

この映画の評価がすごく高くて、「キネマ旬報」で一位をとったってニュースになってましたけど、

こういうところが評価されてるんだろうな、と納得でした。

「この世界の片隅に」キネマ旬報で1位の快挙 アニメ映画で2度目

公開中のアニメーション映画「この世界の片隅に」が1月10日、映画専門雑誌「キネマ旬報」が選ぶ2016年のベスト・テンで日本映画の作品賞を獲得した。アニメが作品賞を獲得するのは1988年の「となりのトトロ」以来2度目の快挙となった。また、片渕須直監督はアニメ作品では史上初となる日本映画監督賞を受賞し、W受賞となった。

これ以外にも、多くの賞を受賞しているみたいだし、

まだまだ賞の数は増えそうですね・・・

原作マンガ「この世界の片隅に」

この映画は、

こうの 史代さんのマンガ

「この世界の片隅に」

が原作になっています。

私もこの映画を見てから、慌てて原作も読みました。

映画は尺の関係上、幾つか省いているエピソードもあるのですが、

映画を見てからこのマンガを読んでも、

ほぼこのマンガの世界観が再現されているなあ〜

と感心しました。

ひょっとしたら、先にマンガを読んでいたら同じ感想になっていなかったかもしれないんですが、

映画とマンガで「全然違〜〜〜う」と思うことって、よくあるじゃないですか。

それがほとんどなかったので、

原作者の方と、片渕監督がアニメで再現した世界とで、とてもよくマッチしているというか、

おそらく、事前にもたくさん打ち合わせなどされたんじゃないかな〜。

それでも、マンガだと、映画に触れられていなかった細かい情報などが出てくるので、

映画を見たら一度はマンガも読んでみることをおすすめしますよ〜

誰にでも一度は見て欲しい映画・・・

というわけで、話題の映画

「この世界の片隅に」

を見てきました。

見ていて思ったのは、日々の暮らしを守る庶民にとって、一番大切なのは、平和です。

家族がちゃんと家に帰ってきて、一緒に笑いあっていられるような・・・

そういう日常が奪われていくのは、全人類にとって、辛く、悲しいことですよね。

マンガの冒頭には

「この世界のあちこちのわたしへ」

と書いてありました。

これは世界のどこでも当てはまるお話なんですよね。

思えば、古代ギリシャでアリストパネスが、平和を求める庶民の姿を描いた作品

「平和」

を書いたのが、紀元前421年!

それ以来、ず〜〜っと庶民の求める平和は変わらないのに、

日本ではつい70年前にはこんな戦争をしていて、

今でもシリア・イラクでは、たくさんの人たちが戦火に苦しめられているんですよね・・・

そういうことも考えながら、ぜひ一度、一人でも多くの人たちに、

この映画を見て欲しいと思います!!

まだまだ上映は続く勢いですので、まだ見てない方は、ぜひ劇場に足を運んでくださいね!

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