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スター・ウォーズとギリシャ神話

「スター・ウォーズ」の父と息子とギリシャ神話

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どうも! イレーネです!

いよいよ「スター・ウォーズ」シリーズのスピン・オフ・シリーズ第1作

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

が公開されましたね!!

今から見るのが楽しみなのですが、

「スター・ウォーズ」といえば、父と息子の物語としても有名!!

この「父と息子」という関係は、「スター・ウォーズ」シリーズがベースとしたギリシャ神話でも

たびたび出てきて強烈な印象を残すものなんですよ!

というわけで本日は「父と息子」の神話、「スター・ウォーズ」の場合、そしてギリシャ神話の場合をご紹介します!

ルークに立ちはだかるもの、それは・・・

今でも世界中で人気を誇る「スター・ウォーズ」シリーズ

その第1作目に当たるのは、

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』

この映画が公開されたのが1977年。

その続編の

『スター・ウォーズ 帝国の逆襲(エピソードV)

そしてオリジナル三部作の完結編

『スター・ウォーズ 帝国の逆襲

が、1980年、1983年と順次公開されて、早30年以上の時が流れて・・・

未だに世界中で大人気!!という怪物シリーズ「スター・ウォーズ」!!

まあ、これだけ時間が経ってるからネタバレもいいよね、という前提で話を進めていくと、

このオリジナル三部作でストーリーの核ともなっている部分は、

主人公ルーク・スカイウォーカーが一人前の戦士として成長していこうというときに、

目の前に立ちはだかる一番の強敵

ダース・ベイダー!!

それは・・・

実は、ルークの父親だった!!

という衝撃の事実。

「私はお前の父だ」(I'm your father)

というセリフは、「スター・ウォーズ」シリーズを象徴するセリフとして、あまりにも有名です。

今見ても、すごいですね、このルークの嫌がりよう!

顔が変形しちゃってるよ〜

と言うくらい、ルークには衝撃の事実だったわけですね!

このように、実の父親が、息子の成長の最大の敵である、というモチーフは、

ギリシャ神話でも見ることができるんですよね〜。

ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」シリーズの構想を練る段階で、

神話学者ジョーゼフ・キャンベルの名著

『千の顔をもつ英雄』

を参考にしていた話しは有名ですが、

「立ちはだかる父親と戦う息子」

は実に神話的なモチーフでもあります。

この後、ちょっとギリシャ神話の実例を出してご説明しますね。

父親を殺してしまったオイディプス王

そんな「立ちはだかる父親と戦う息子」の一番有名な例としては、

ギリシャ神話の中でも最も有名なお話の一つと言える

オイディプス王

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があげられます。

オイディプス王の神話をざっくり言うと、

テバイ王ライオスは、自分の子供に殺される、と神託を受けたために、

妻イオカステとの間に生まれた息子オイディプスを、動けなくなるように両足をピンで刺して山の中に捨てさせます。

しかし、死んだとばかり思っていた息子オイディプスは、羊飼いに助けられて、コリントスの王様ポリュボスの子として育てられていました。

成長したオイディプスは、神託で「父を殺し、母と結婚する」と告げられて、コリントス王夫妻を本当の両親と思っていたため、

この神託の実現を恐れてコリントスを離れて、旅に出ます。

その旅の途中で、馬車に乗ったライオス王と偶然出くわし、お互い親子とは知らない二人は口論となり、

侮辱を受けたと怒ったオイディプスは、自分の父親であるライオス王を殺してしまうのです。

その後、それとは知らずに自分の生まれ故郷テバイにたどり着いたオイディプスは、

テバイを苦しめていたスフィンクスを追い払うことに成功

(有名なナゾナゾ「朝に4本足、昼には2本足、夜には3本足になるものはなんだ?」を解いた)

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ギュスターヴ・モロー「スフィンクスとオイディプス」

その功労によって、夫のライオスを亡くし未亡人となっていた母イオカステと結婚して、テバイの王様となるのです。

しかし、その後、テバイの国を災難が襲い、その原因究明に乗り出したオイディプスは、

実はテバイ王ライオスが自分の父であり、妻にしたイオカステは自分の母だった!

という衝撃の事実を知ることになります。

つまり、「父を殺し、母と結婚する」という神託はいつの間にか成就していたのですね。

そのため、見えていても真実が見えていなかった目などいらない、と、オイディプスは自分の両目をつぶしてしまったのでした。

という、なんとも後味の悪〜いお話。

このお話で象徴的なのは、息子が父親を敵と認識し、戦って倒してしまう、

そして母親は異性として、性の対象となっている、という部分ですよね。

これに注目したのが、かの有名な心理学者フロイト先生でありまして、

これと同様に「父親を倒して、母親と結婚する」という心理が男子の成長過程に見られる、という

「エディプス(=オイディプス)・コンプレックス」

の、かの有名な理論を提唱したわけです。

これにのっとって考えるとですね〜

「スター・ウォーズ」で成長期のルーク・スカイウォーカーが、

父親であるダース・ベイダーと死闘を繰り広げなければならなかった理由は、

神話的にも心理学的も、よく説明がつくわけですね!

敵として立ちはだかる父親を倒すことによって、一人前の英雄として自立することができるわけです。

これは、成長期の男子が誰でも経験すること、とも言えます。

文化や社会風俗の違いにかかわらず、にね。

*オイディプス王の神話について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

オイディプス王ってどんな人?3分早わかり解説!

争いの果ての和解・・・ヒッポリュトスの場合

まあしかし、そうは言っても、

ルークはオイディプスみたいに、自分の父親に手をかけて殺してはいないじゃん?!

と言われそうなんですけど、

ギリシャ神話の別の

「父と子の戦い」

のお話では、最後に和解していたりします。

それは、

「ヒッポリュトス」

のお話で有名なんですけど・・・

ヒッポリュトスは、アテナイ王テセウスを父に持つ若き王子です。

ものすごい美青年で知られていましたが、女神アルテミスを熱烈に信仰し、女性を寄せ付けない生活をするマジメくんです。

母ヒッポリュテはすでに亡くなり、父テセウスは若い後妻・パイドラを迎えました。

ところが、このパイドラが、美青年ヒッポリュトスを見て、激しい恋に落ちてしまいました。

道ならぬ恋と知りながら、義理の息子ヒッポリュトスに愛を打ち明けると、

お堅いマジメ君・ヒッポリュトスは、義理の母親のくせに!と激怒して罵倒の上に拒絶。

これに絶望したパイドラは、自ら死を選びますが、

死ぬ前に夫であるテセウスに、「ヒッポリュトスに横恋慕されて乱暴されたのでつらくて死にます」っていう、

嘘の書き置きを残していったんですね。

妻パイドラの死後に、この書き置きを発見した父テセウスは当然激怒!!!

自分の嫁さんに手を出すとは何だ!!と

実の息子であるヒッポリュトスに、死の呪いをかけてしまいます・・・

その死の呪いにより、ヒッポリュトスは自分の馬に引きずられて、瀕死の重傷を負います。

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ローレンス・アルマ=タデマ「ヒッポリュトスの死」

そんなねえ〜・・・

実の父親と息子の間で、女問題でここまで争いになるとはね〜。

見苦しいよ!

と、ところが!

いよいよヒッポリュトスが死ぬ、という段階になったら、テセウスは真実を知って悔い改めて、

「死なないでくれよ〜息子よ〜」

と許しを請い始めます。

そうしたら、根がマジメなヒッポリュトスは、自分を殺そうとした父親を許してあげて、そのまま死んでしまうのでした。

というお話。

え〜、ヒッポリュトス、いいヤツ〜

自分だったら、「ふざけんな、クソ親父〜!バカ親父〜!」とジタバタして見苦しく死んでいきますよ。

絶対許さん!親父のくせに〜

と神話にならないオチですわ。

ま、それはさておき、この息子ヒッポリュトスと父親テセウスのエピソード、

父と子で立場は逆転するものの、まるでルークとダース・ベイダーの最後のシーンみたいじゃないですか!

お互い血で血を洗う争いを繰り広げた後で、最後にはやっぱり和解しちゃう

という・・・

最後には、やっぱり親子だよね・・・

って収まっちゃってるけど、そんな簡単に自分の命を狙ったヤツを許せますかね?! とも思いますが、

まあ実際の父と息子でも、どれだけケンカして物別れに終わっても、

ちゃんと息子が自分で独立した後には、まあ親子だからね、って収まっちゃったりしてるわけですから、

これも神話の真実なり?!

そもそも本当に親子で殺しあっちゃってたら、人類はここまで繁栄してなかったしね!

父親と息子の間で、争いはあっても、情愛が存在するのもまた真理なわけでした。

*ヒッポリュトスの神話については、こちらの記事でも扱っていますので、よかったら合わせてどうぞ!

ギリシャ神話の悪女ベスト3!

やっぱり「スター・ウォーズ」は現代の神話なんだな!

というわけで、本日は

「スター・ウォーズ」シリーズの父と息子

ルークとダース・ベイダーのお話は、神話的な父と息子の関係を表している!

というお話でした。

ギリシャ神話でも、実の父と息子が争う、ってモチーフは出てくるわけで、

だからやっぱり、「スター・ウォーズ」シリーズは、そういう神話的モチーフもうまく利用して、

本当にうまく作り上げられたシリーズだな、と改めて実感しますね!

全世界の小説家の方々や映画製作者の方々も、創作の際にたくさんそういう神話的モチーフを利用していますもんね!

そういう中でも「スター・ウォーズ」シリーズは、ケタ違いの成功をおさめたいい例ですね!

ですから、これから小説家とか映像作家になりたい方は、本当に真剣に神話も勉強してみたらいいですよお〜

成功の鍵はそこにあり?!

かどうかは分かんないけど、「スター・ウォーズ」シリーズが「現代の神話」と言われるのは、心から納得ですね!

そしてこの現代の神話シリーズは、これからもまだまだ続く・・・

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

楽しみですね!

皆さんもこの現代の神話を、ぜひ楽しんでくださいね!

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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』どの映画館で、どの上映方式で見る?

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