今なお世界で大人気の「ハリー・ポッター」シリーズ
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
空想上の動物がたくさん出てきて、ファンタジーの楽しさが詰まった作品で、
やっぱり面白かったです!
この映画のメインはなんといっても、続々と出てくる
「ファンタスティック・ビースト」(=空想上の動物)
たちなんですが、
こういう神話の空想上の動物について、ちょっと考えてみました!
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』空想上の動物を一度でも思ったことがあれば楽しめる!
この映画
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
とは、世界的に大ブームを巻き起こした「ハリー・ポッター」シリーズのスピン・オフ版。
ハリーたちがホグワーツ魔法魔術学校で使っていた教科書
「幻の動物とその生息地」
この本の著者である、
魔法動物学者のニュート・スキャマンダー
がこの映画の主人公です。
ですので、この映画の主役は、ニュートが保護・研究している「魔法動物」(ファンタスティック・ビースト)たちでもあります。
この映画には、数々の空想上の「魔法動物」が登場して、彼らの奇想天外な活躍が見どころです!
小さい頃、一度でも、不思議な空想上の生き物にワクワクしたことがある人なら、きっと楽しめる内容だと思います。
日本だって、たくさんの空想上の動物がいるじゃないですか!
カッパだってそうだし、ツチノコ、妖怪たちだって、その一種ですよね。
その他海外でも、ネッシーとか、雪男とか、吸血動物チュパカブラスとか。
そういう空想上の生き物がいる!
と思ってたことがあれば、そういう生き物たちが次々と出てくるこの映画は、夢の世界!
CG技術の進歩もあって、不思議な動物たちがリアルに再現されていて、まるで目の前に生きているように感じられますよ!
ニュートのギリシャ神話名
さて、そんな注目の映画
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
ですが、ギリシャ好きには
「ギリシャ神話ネタは今回どれくらい入ってるのかな?」
というのも気になるポイントです。
なぜなら作者のJ.K.ローリングさんは明らかにギリシャ神話好き。
「ハリー・ポッター」シリーズでは、数々のギリシャ神話ネタが登場して楽しませてくれました。
今回の最新作でも、やっぱりありましたよ、ギリシャ神話ネタ!
主人公の魔法動物学者、ニュート・スキャマンダーですが、
フルネームは、
「ニュートン・アルテミス・フィド・スキャマンダー」
だそうです。
そう、なんと! 主人公のミドルネームには、
ギリシャ神話の女神アルテミス
の名前が入っていました!
しかし、男性のニュートが、なぜ女神の名前を??
というところは気になるのですが、
女神アルテミスは狩猟の女神として、動物たちを弓矢で狩る女神でもあるのですが、
「獣の女王」とも呼ばれ、
動物たちを庇護する女神
とも考えられていました。
動物たちを引き連れて、弓矢を持って山を駆けめぐる女神の名前は、
魔法動物を愛して大切に保護しているニュート・スキャマンダーに、ふさわしいかもしれませんね!
神話の動物たち
さて、「ハリー・ポッター」シリーズの本編では、
ギリシャ神話に登場する動物たち
がよく出てきましたよね。
地獄の番犬ケルベロス、バシリスク、不死鳥など!
でも今回の映画に出てくる動物たちは、多くはJ.K.ローリングさんのオリジナルみたいで、以前のようにそのままギリシャ神話のキャラクターが出てくることはありませんでした。ちょっと残念!
ただ今回は、アメリカ原産の魔法動物を故郷に返してあげるのがニュートの旅の目的、ということで、
アメリカ・インディアンの神話上の動物
サンダーバード
が登場します!
サンダーバードはアメリカ・インディアンに伝わる伝承上の鳥で、
その姿は大きな鷲のようで、5mほどの大きさとのことです。
そんな巨大な鳥が空を飛んでたら、びっくりするなあ。
そして、雷の精霊でもあるそうです。
*サンダーバードのトーテムポール
この新シリーズでは、イギリスを飛び出しアメリカまで行くので、伝承も海を越えたものまで導入されましたね。
ちょっと文化人類学的な楽しみも増えました!
サンダーバードが空を飛ぶシーンは圧巻でした!
その他、ギリシャ神話の伝承上の動物ではないけれど、出てくる動物、どれもカワイイ!
私のお気に入りは、
ピカピカ光るものが好きな動物・ニフラー
です!
皆さんも、自分のお気に入りの魔法動物を見つけてみてくださいね!
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』魔法動物のいない世界なんてつまんない?!
というわけで、
「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
は、たくさんの不思議な「魔法動物」が活躍する、上質なファンタジーでした!
今回はとりわけギリシャ神話の影響が強い、というわけではない作品ですが、
それでも不思議な想像上の「魔法動物」が街をうろつき回っている世界って、
やっぱりギリシャ神話と共通するところは多いと思います。
ギリシャの人たちも、いろんな想像上の動物たちを作り出して、イマジネーションの世界でそういった動物たちと共存していたわけですもんね。
アメリカ・インディアンのサンダーバードも映画の中では登場しますが、
人類は世界のいろんなところで、こういう不思議な動物を考えて、空想を膨らませていたんだなあ、と感動しますよ。
要するに、私たち人類って、空想の目に見えない世界と共に長い事生きてきたから、
現代になって急に「そんな動物はいない」「そんな話はデタラメだ」って言われても、そういう空想上の動物無しには生きられないんじゃないかな。
その証拠に、今でもネッシーだ、雪男だ、って言い続けてるわけですからね。
だから、今でもこういう想像上の不思議な動物たちについての映画は、私たちにとってなくてはならないものかもしれませんよ!
ぜひこの映画を見てこういう動物たちを目撃して、思う存分空想をふくらまして楽しんで欲しいと思います!
追記:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』現在DVD&ブルーレイ、各種動画配信サービスで見ることができます!
さて、そんな空想上の動物が出てくる映画
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
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*「ハリー・ポッター」シリーズのギリシャ神話ネタに興味のある方は、こちらの記事もあわせてどうぞ!