突然ですが、
ウナギ、お好きですか?
ウナギのかば焼き、おいしいですよね〜!
土用の丑の日でセールになっていると、ついつい踊らされて買ってしまう・・・
そんな私たちの大好きなウナギ、
実は古代ギリシャ人も大好きだったんですって!!
ウナギは日本だけのものじゃない!
これ、知った時は結構、衝撃でした。
古代ギリシャ人も、ウナギが大好きだったなんて!
そう、実はうなぎは、日本だけじゃなくて、世界中で生息している生き物なので(*wikipedia「ウナギ」参照)、
他の国々でも食用にしているんですよね。
そして、古代ギリシャでも食べられていた!
ということが、書いてあるのが
丹下 和彦著「食べるギリシア人――古典文学グルメ紀行」
これ、「古代ギリシャ人はどんなものを食べていたか?」に焦点を合わせた、めずらしい本!
神話の英雄アキレウスも何を食べていたんだろう?
って気になる方は、ぜひ読んでみてください!
そしてその本の中で、
第8章が、
「かば焼きはやはりきつね色 ー大好物のうなぎ」
ってタイトルなんですよね〜
そうなんだ!
古代ギリシャ人も、うなぎが好きだったんだ!
古代ギリシャの食べ方は謎?
日本人が大好きなうなぎ。
うなぎの名産地としては、静岡県や愛知県などが有名で、
それぞれ美味しいうなぎで観光スポットにもなっています。
この本によると、古代ギリシャでうなぎの産地として知られていたのが、
「コパイス湖」
というギリシャ中部にある湖だったそうです。
コパイス湖産のうなぎは、舌の肥えたアテナイ人にも大人気だったんですって。
さすが、古代から魚介類が好きだったギリシャ人!!
じゃあ、一体どういうふうに調理して食べていたの?
って気になるところですが、
私たちみたいに、かば焼きにしてたのかなあ??
この点については、やはり焼いて食べていたみたいです(*煮て食べたという例もあるようですが)
今もギリシャ人はタコも炭火焼で食べますが、そんな感じで「きつね色」に焼いて食べたんじゃないか? と推測されています。
そうなると、問題はタレはどんなものだったのか?!ですよね。
うなぎ、といえば、あの甘辛いタレを思い出して、ヨダレが出ちゃう人も多いはず。
あのタレがご飯にしみていると、おいしいんですよね〜
では、古代ギリシャ人も、タレをつけてうなぎを焼いていたのか?
この点については、どんな味付けだったのか、わからないそうです。残念〜!
ただ、ローマ時代の料理書では、うなぎにかけるソースの記述があるそうですよ。
でも、そのソースのレシピは・・・
「コショウ、ラヴィッジ、ウルシ、乾燥ミント、ヘンルーダの実、かたゆで卵の黄身、蜂蜜ワイン、酢、ガルム、油をすりつぶしよく混ぜ合わせ」て火を通したもの
なんだそうです。
え〜?? なんだそれ?
古代ギリシャでもこんなふうなソースをかけていたんじゃないか、ってことなんですが、
私たちの考える「ウナギのかば焼き」とはずいぶん違うみたい・・・
がっかり。
でもきっと、古代ギリシャ人は彼らなりのやり方で、一番美味しいと思う調理法で、うなぎを楽しんでいたんでしょうね!
次の土用の丑の日には、ウナギに感謝!
というわけで、
私たちも大好きなウナギは、
実は古代ギリシャ人も大好きな食べ物だった!
というお話でした。
タレや焼き方などが違うとはいえ、そう考えると一気に古代ギリシャ人に親近感を感じますよね!
そして、そんな古代から、人間たちに美味しい食事になってくれていたうなぎに感謝!!
次にうなぎを食べるときには、そんな古代からのうなぎの人類への貢献も、ぜひ思い出して食べてくださいね〜!
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