人気マンガ「テルマエ・ロマエ」で日本を席巻し、
いまや国民的漫画家のヤマザキマリさんが、
とり・みきさんとタッグを組んだ
マンガ「プリニウス」
最新巻・第4巻を読みました!!
今回も、緻密に描かれた古代ローマの世界が圧倒的ですよ!!
この第4巻では62年のポンペイ大地震も描かれていて、
同じ地震国である日本に住んでいる自分としては他人事とは思えない内容でした!
マンガ「プリニウス」第4巻、62年のポンペイ大地震が!
さて、注目のマンガ
「プリニウス」第4巻
この最新巻では、冒頭からいきなり
ポンペイが大地震に襲われます!
揺れる大地、崩れる建物、被災者たちの混乱・・・
同じく地震大国日本に住む私たちにとっては、他人事ではない描写が続きます。
特に、先日の熊本地震の後では、読んでいるこちらも胸が痛みます。
この62年の大地震は、あまり知られていませんが、ポンペイの街は壊滅的な打撃を受けています。
この地震は、誰もが知っている79年のウェスウィウス火山の大噴火の予兆だったのでしょう。
しかしこの62年の段階では、まだウェスウィウスが活火山であるとは知られていません。
ところが、聡明なプリニウスは、過去の文献から、ウェスウィウスが火山ではないかと疑いを抱くのです
(鼻血を出しながら)
余震から17年も経ってからの火山爆発・・・
私たち日本人も、戦慄するシナリオですよね。
東日本大震災から5年。
富士山噴火の可能性も取りざたされていますが・・・
グラエキア人エウクレスは?
このマンガの主人公は、
プリニウスの書記官である、グラエキア人(=ギリシャ人)エウクレス
*プリニウス 2 の表紙はエウクレスです!
でも第4巻では、ちょっと影が薄いのが残念!
地震で崩れたガレキにあたって怪我をしたり、ロバに糞をかけられたり、
ヤクザ風の連中の真意に気がつかなかったり、いいところがあまりありません。
聡明なギリシャ人家庭教師・アンナも登場しないので、ちょっとギリシャ勢がパッとしない気もしますが、
そんな中、プリニウスが溺愛する猫の
「ガイア(Γαῖα)」(=ギリシャ語で大地)
が活躍するので、
ガイアもギリシャ勢にカウントすれば、結構ギリシャ勢目立ってるかな?
でも、エウクレスは主人公なんだから、これからもっと活躍してくれることを期待!!
ポッパエアの悪女ぶりに注目!
影の薄いエウクレスに代わって第4巻での注目は、なんといっても、
皇帝ネロの妻・ポッパエア!!
歴史的にも評判のよろしくない彼女ですが、このマンガではその悪女ぶりが最高潮に!
ブッルスも殺し、オクタウィアも殺し、
もはや神話の悪女たちも真っ青の世界です。
これから、セネカ殺害、キリスト教徒迫害、と、歴史上有名な事件が続きますが、
今からポッパエアがどのような非情な悪女ぶりを見せるのか、ビクビクしながら待ちたいと思います。
ギリシャ神話の悪女たちも、真っ青なポッパエアですよ!
*ギリシャ神話に登場する悪女たちに興味のある方は、こちらの記事もあわせてどうぞ!
マンガ「プリニウス」第5巻が待ち遠しい!!
というわけで、
マンガ「プリニウス」は第4巻も見どころ満載!
古代ローマの世界にどっぷり浸かれます!
次の第5巻ではどうなるのか、その展開が楽しみですね!
しかし、今第4巻ではまだ62年。
79年の噴火でプリニウスが亡くなるところまでシリーズが続くとなると、
相当の長期連載になりそうな予感。
これからもしばらくは、この「プリニウス」の世界を楽しむことができそうです!