7月23日からは名古屋市博物館に場所を移して開催されるという
世界遺産 ポンペイの壁画展
中部地方の方々にはぜひぜひ、足を運んでみていただきたい、見ごたえのある展覧会です!
そして、この「ポンペイ展」を見に行くなら、
本村凌二著『古代ポンペイの日常生活』
を読んでからいくと、展覧会鑑賞が10倍楽しくなりますよ〜!
ポンペイの人々の暮らしぶりが分かるよ!
「ポンペイ展」が10倍楽しくなる!
・・・は言い過ぎだとしても、確実に3倍は楽しくなるだろうな〜
というのが、この本!
この本のいいところは、
本村凌二さんの文章がとても読みやすくて、専門家じゃなくても楽しく読み進められるところです!
内容は、ポンペイ発掘の歴史はもとより、ポンペイでの選挙、
剣闘士(グラディエーター)、家庭生活、愛欲について、読み書き、落書き、などなど・・・
要するに、ポンペイで暮らしていた人たちが経験したであろう、日常生活の一コマを解説してくれています!
ですので、「ポンペイ展」で見ることができるような、壁画に囲まれて生きていた人たちの日常が、
この本を読むとよみがえってくるんですよね〜
壁画の前で繰り広げられていた人間ドラマなども、想像して楽しくなりますよ!
あ、ちなみにこの文庫本の表紙も、ポンペイの「秘儀荘」の壁画です!
鮮やかな赤に浮かび上がる女性たちが美しいですね〜
選挙広告の実物を見た!
私は「ポンペイ展」に行く前にこの「古代ポンペイの日常生活」を読んでいたので、
展覧会会場で選挙広告の壁画を見た時には感動しましたよ〜
この壁画の上部には、二人委員に推薦する選挙広告が書かれているのです!
なんでこれに感動したかというと、
「古代ポンペイの日常生活」は、
「第2章 友に、公職を!」で、こういった選挙活動について、詳しく説明してくれているのです。
ポンペイに残された落書きの数々。それらの中でも、公職選挙に関するポスターはひときわ目立っている。ポスターと言っても張り紙ではない。れっきとした人家の壁面に描かれた広告である。その数は二千八百件を超える。街路に面した民家の壁のあちらこちらに、そうした広告が残っている。多くの場合、それらは白い漆喰の壁を背景として、整った大きな赤い文字で描かれている。
っていう風に書いてあったので、
「ポンペイ展」で実物を見ると、まさにそのまま!
「おお、これ、そのままだ〜」と思って、嬉しいわけです。
こんな広告が、なんと二千八百件以上か!
ポンペイの壁画は、美しいだけじゃなくて、日常生活にも密着していたんだな〜、ってよく分かりますね。
壁画の背景がわかると楽しい!
というわけで、
「ポンペイ展」を見に行くなら、
本村凌二著『古代ポンペイの日常生活』を読んでからいくと、楽しいですよ〜
というお話でした!
確かに、壁画はどれも美しいし、それだけを鑑賞しても大満足なんですけれども、
この背景がどんな街にあって、その人たちはどんな暮らしをしていたのか、
そういった背景がわかってくると、壁画を見るのもずっと楽しくなりますよ!
そして、どうして古代ローマの時代に、これだけのクオリティの壁画が街を飾っていたのか、
ポンペイの人たちがどれほど先進的で文化的な生活を送っていたのかを知れば、納得することができます。
いろいろ想像を膨らませながら、美しい壁画の世界にどっぷりと浸かってみてくださいね〜