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ギリシャが題材の作品 ギリシャ神話

「走れメロス」はギリシャ神話から生まれた!

2018/02/28

日本の国民的小説家の一人と言えば、必ず名前が挙がってくると思われるのが、

太宰治!!

その作品の中でもおそらく、日本のかなり多くの人が読んだことがあると思われる

傑作短編小説と言えばもちろん、

「走れメロス」!!

この作品、

実はギリシャ神話に基づいて作られている、

って知ってました?

というわけで本日は、「走れメロス」とギリシャ神話のお話〜!

Free-Photos / Pixabay

メロスはシチリアのギリシャ人

もしあなたが、

「太宰治の作品を一つあげてください」

と言われたら、何をあげますか?

多分この「走れメロス」は、真っ先に名前が出てくるものの一つなんじゃないかな?

それくらい、多くの人の記憶に刻まれていると思われる、

この作品走れメロス

冒頭の一文

メロスは激怒した。

もおなじみですね。

この言葉から作品を始めるって、やはり太宰治は、天才だ!

このメロスが、友を助けるために必死で走る、

ってストーリーはみなさんよく知ってると思いますが、

このメロスがどこの人か覚えていますか?

これ、以外と知らない人も多いんじゃないかと思うんですが・・・

作中でも書いてありますが、

シチリア島のシュラクサイ市(現在のシラクサ)です。

そう、古代のギリシャの植民都市のひとつですね。

*参考:シラクサの古代劇場跡

By: vic15

そして作中でも、メロスがギリシャ神話の最高神・ゼウスに祈るシーンがあるように、

明らかにメロスはゼウスを信仰するギリシャ人です。

確かに、助けた親友の名前はセリヌンティウス、

メロスが憎んだ暴君はディオニス

と、みんなギリシャ風の名前ですよね。

そんなギリシャ人が主人公の小説を、日本人がみんな読んで、

いわば国民的小説のひとつになってるのは、本当に不思議ですね!!

原作はギリシャ神話

この、ギリシャ人が主人公の小説「走れメロス」

日本を代表する小説家・太宰治が書いたわけですが、

一体どうして太宰治はギリシャ神話に基づいた話を書こうと思ったのでしょうか。

実はその発想を得たのは、

フリードリヒ・シラーの「人質」という作品からです。

太宰本人も、最後に

(古伝説と、シルレルの詩から。)

と記しています。

この「シルレル」というのは、シラーのことなんですね。

そのシラーの作品は、

ヒュギヌスの『ギリシャ神話集に基づいて書かれたということです。

ヒュギヌスはローマ期に、ラテン語でギリシャ神話を紹介するためのガイドブックとして、この『神話集』をまとめたと考えられています。

この本は基本的に、簡単にギリシャ神話を紹介しているものなので、

この「走れメロス」の元となったエピソードもすごく短い!

よくここから、あの作品が生まれたな・・・と感心します!!

機会があったら、この、ヒュギヌスの書き残しているエピソード(257番)もぜひ読んでみてくださいね!

ヒュギヌスの記述の中では、

主人公はモエロス、

親友の名前はセリヌンティオス、

暴君の名前はディオニュシオス、

とちょっと違っていますが、

話の大筋は完全に「走れメロス」そのままです。

太宰治が好きな人には、特に読んでほしいなあ〜

このヒュギヌスの短い文章から、一体どうやって太宰があの短編を作り上げたのか、創作の過程を考えても、とっても面白いです!

「走れメロス」も映画化してほしい!

この「走れメロス」も今でも人気を誇る作品で

読んだことがある人がかなり多いと思いますが、

そのほかの太宰治の作品も今でも人気を誇っていて、

「人間失格」は、今でもベストセラーなんだそうです。

表紙を変え大ヒット! 今なぜ人間失格なの?

発売後50年を経て爆発的ヒットを記録した『人間失格』

日本を代表する作家の一人、太宰治。みなさんもこれまでに『走れメロス』や『斜陽』など教科書などを通して、必ず一度は彼の作品を目にしてきたのではないでしょうか? 日本では知らない人はいない、というような著名作家の一人ですよね。

『人間失格』は1948年に雑誌『展望』に3回にわたり連載され、太宰治の死去後の1952年に新潮社文庫から出版されました。出版後たちまちベストセラーとなり、古典的な名作では夏目漱石の『こころ』とトップを競い合い、これまでに600万部以上の累計発行部数を記録するまでに至っています。さらに、新潮社文庫にとどまらず、1990年には集英社文庫からも初版が出版され、こちらも40万部を超えるベストセラーに……。

ところが、最近、時代を超えた名作にちょっとした異変が起きています。今年の6月に集英社文庫が新装丁で『人間失格』を出版したところ、古典的な名作としては異例の7万5千部をわずか1ヶ月半で売り上げる大ヒットとなったのです。

ということで、こちらの新装版になったら、

再びの大ヒット!!だそうです。

確かに、あの名作が、現代的なイラストでイメージ一新です!

文庫版『人間失格

この絵、どこかで見覚えあります?

そう、実は、人気マンガ『DEATH NOTEの作画担当、小畑健さんが書いたものです。

DEATH NOTE』は2006年に映画化。

藤原竜也さんと松山ケンイチさんという、人気実力ともに今や日本を代表する俳優となった二人の主演で注目されました。

この二人の怪演で大ヒットとなり、2016年には続編となる

デスノート Light up the NEW world

も公開されるなど、今でも根強い人気を誇る作品!!

テレビシリーズ版も放送されて、こちらでも

窪田正孝さん、 山崎賢人さん という、人気俳優さんのコンビで再び大人気!となりました。

ドラマ版『デスノート

と、これはもう、国民的マンガと言えるくらい!

なんども映像化されては人気を博しているんですね!

この人気マンガの力を借りて、太宰治作品がフレッシュに生まれ変わって、

また再び、その作品に注目が集まっています。

でももちろん、表紙のイラストだけでこれだけ売り上げが伸びるわけもないので、

この時代になって太宰治の描き出すその内容に再び注目が集まっているということなんですよね。

いや〜、これだけ、現代でも影響をあたえられる作家って、

本当に数少ないと思います。

今回この記事を書くために、私も

「走れメロス」

を、また読み直してみたんですが、やっぱり面白い!

すごいスピード感! ドライブ感!

まさに一気読みでしたよ。

私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!メロス。

という有名なくだりでは、胸が熱くなりましたね〜。

今もなお、輝きを放ち続ける、太宰作品。

このところ、映画化も続いていますよね。

ヴィヨンの妻

も、松たか子さん、浅野忠信さん主演で映画化されています。

そして、

人間失格

も、生田斗真さん主演で映画化されています。

こうやって太宰作品の映像化が続いているんなら、ぜひ

「走れメロス」も映画化してほしい!

ん〜、でも、ギリシャ人が主人公だから、日本で撮るのは難しいのかな〜?

それなら、全編ギリシャロケ!オール・ギリシャキャスト!

とかもいいですよね!

でも、みんなギリシャ語だと、日本の観客にはイマイチ受けないかも・・・

それなら、

テルマエ・ロマエ

みたいに、

全員濃い顔の日本人

で撮るのもいいかも!

いや、これ、何度見ても笑えますよね〜

だって、ローマ人に混じって、違和感ない、濃い〜顔の方々!

よくこれだけ集めたよ(笑)

というわけで、

ぜひ、実写化「走れメロス」期待しています!!

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