こんにちは、イレーネです。
本日ご紹介するのは、
ギリシャ料理の中でも一番の知名度と人気を誇るこのメニュー!
ギリシャ料理の王道中の王道
ムサカ!!
これを食べずしてギリシャ料理を語るなかれ!
ということで、本日はムサカのお話。
ギリシャ版ラザニア?
ギリシャ料理をあまり知らない人でも、
何か知っているメニューはありますか?
と聞かれると、
「あの、何かラザニアみたいなヤツ」
と答えてくれることがあるくらい、
ギリシャ料理の定番となっているメニュー
ムサカ!!
そう、確かにパッと見「ラザニアみたい」なんです。

By: demi
ただ、ムサカの場合は、平たいパスタは使わないで、
薄く切ってソテーしたナスとジャガイモ、そしてミートソースを段々に重ね
一番上にホワイトソースをかけて、オーブンで焼いたもの
焼きあがったら、切り分けて提供されるので、写真のように四角い形で見たことがある人が多いと思います。
とろーりとしたホワイトソースに、ミートソースのコク、そしてホクホクとしたジャガイモとナスのハーモニー・・・
ああ、想像するだけで食べたくなる!!
どんなにカロリーが高くとも、タベルナに入ったら、注文せずにはいられない、それがムサカです!!
ムサカはアラブ起源?
このメニューは
「ムサカ」
という名前ですが、
純粋なギリシャ語ではなくて、
ギリシャを長く支配したオスマン・トルコを経由して入ってきた言葉
アラビア語の「ムサッカア」
が語源のようです(wikipedia ムサカ)
ですので、ヨーロッパでも、
同じくオスマン・トルコの支配下だったバルカン諸国では、
同じように「ムサカ」という料理があるそうですよ。
でも・・・
トルコの「ムサカ」はギリシャのように
「ラザニアみたい」な料理ではありません!
下の写真のように、材料を層にしないで、まぜこぜにしてあります。
ホワイトソースも使いません。
ピラフを添えて食べることが多いようです。
by:E4024
これに対して、ギリシャではヨーロッパ風にアレンジして、
現在のようなムサカのスタイルにしたんですね。
このスタイルは、1920年代に、
ニコラオス・ツェレメンテス
という料理人が確立したのだそうです。
彼はウィーンで料理を学び、
フランス料理の要素をギリシャ料理に取り入れました
ホワイトソースをギリシャで広めたのは、この人の功績だそうですよ。
そのため、
現在のギリシャのムサカは、ホワイトソースがたっぷり!!↓

By: Javier Lastras
ですので、今のギリシャの「ムサカ」は、意外と歴史の新しい
ギリシャのオリジナル料理
と言っても差し支えないと思います!
だからやっぱり、ギリシャといえば、ムサカ!なんですね!
調理は時間との戦い・・・
さて、この
ギリシャ版「ムサカ」
調理自体はそんなに難しいことはないのですが・・・
いかんせん時間がかかります。
以下にその手順を簡単に解説しますので、お料理好きな方は是非作ってみてください!
1)ホワイトソースを作る
*たっぷり作る必要があります。一番上に重ねるのですから、途中で足りなくなると悲劇ですよ。
2)ミートソースを作る
*使用するひき肉は、豚肉でも鶏肉でも、ラム肉でもオーケー。
*これもたっぷり作ること。ケチると、層にならないですよ。
3)ジャガイモとナスは、薄切りにしてソテーして、火を通しておく
*生焼けのジャガイモをかじるのはイヤでしょう?
4)深めの耐熱皿に、ジャガイモとナス、ミートソース、ホワイトソースを段々に重ねて、オーブンで焼く。
*小一時間かけてじっくり焼くようです。ホワイトソースが焦げないように、適宜アルミホイルで覆ったりして調整すること。
5)切り分けて、いざ実食!!
*熱々で切り分けるとソースがドロッと流れてしまうので、少し冷まして固まってから切ったほうがいいようです。

By: demi
・・・というように、
作り始めてから食べるまでに、半日かかりますよ
ひゃ〜、難しい料理の技は必要ないけれど、ある意味、作るのが難しい料理!
時間がたっぷりある、休みの日などにチャレンジしてくださいね!
(ちなみに私は、半日キッチンで過ごすのは面倒なので、作れるけど、作りませ〜ん!お店で食べるのが一番!)
ぜひ食べてみてくださいね!
ということで、
本日はギリシャの国民食・ムサカのお話でした!
まだ食べたことがない方は、ぜひ一度試してみてくださいね!
日本の人たちも大好きな、ミートソースやホワイトソースをたっぷりと使ったこの料理
きっと一度食べたら大好きになりますよ〜
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