3.11に東日本大震災から5年経ちましたので、
本日も地震についてご紹介します。
地中海一帯は古代から地震多発地域。
ギリシャも昔から、多くの地震に襲われています。
現在世界から多くの人々が訪れる観光地
ギリシャのサントリーニ島は、
1956年、マグニチュード7.8の地震に襲われました。
サントリーニの市街地を破壊
本日ご紹介するそのサントリーニ島を襲った地震は、
1956年7月9日に発生
震源はサントリーニ島からほど近い、
アモルゴス島
この時に記録したマグニチュード7.8は、20世紀ヨーロッパ最大の地震として記録されています。
この地震は、サントリーニののどかな市街地を徹底的に破壊しました。
当時を記録する写真が残されています。
地震の被害は北部のイアの町で特に深刻だったそうです。
この地震による破壊で、島は人口が減ってしまったとか。
日本から遠く離れたギリシャのサントリーニ島でも、
地震の被害は昔から深刻だったということですね・・・
再建されたサントリーニの町
そして、現在のサントリーニ島は、地震から見事に再建し、
今や地中海でも有数の観光地!!
蘇りました!!
地震の被害のひどかったイアの町も、
現在は美しい夕日が見られる町として、
日本人にも大変な人気です。

By: zolakoma

By: Alma Ayon
このサントリーニのように、見事災害から立ち直った姿を見ると、
日本人としても勇気付けられる思いです。
ギリシャの人たちも、苦労しながら地震から立ち直ってきたのですね・・・
活火山とともに生きる
しかし、サントリーニの町も、
これで地震の心配がなくなったわけではありません。
ミノア期に大爆発があって、島の中心部分は水没し、
カルデラ部分が現在のサントリーニ島を形成していますが、
そのカルデラの中心部分に位置する
ネア・カメニ島は、現在も活動する活火山です。
しかし、サントリーニの人々はたくましく
この島の火山口を案内するクルーズ・ツアーを企画したりして、
火山と共存する暮らしを今も続けています。
私たち日本人も、
この小さな国土に多くの活火山を抱えていて、
火山と地震と共存しながら生きていくしかない状態です。
同じように、活火山があり、大陸プレートのぶつかりあう地震多発地域に住むギリシャの人々は、
どこか他人事とも思えませんね。
地震と火山の国どうし:日本とギリシャ
ギリシャと日本は遠く離れていますが、
このように、地震と災害については、似通っているところが多いのです。
古代から、ギリシャと日本の人々は、
同じような災害で、苦しめられてきたということですね。
こういう長年の災害の経験と知識を生かして、
今後、地震の予知や、災害軽減など、
お互い協力し合っていけるようになればいい、
と、心から思います。
東日本大震災からの速やかな復興を願いつつ、
本日はそんな、海の向こうの被災地・サントリーニ島についてでした!