どうも!イレーネです。
ところでみなさん、
ペネロペ
と聞いて、一体誰を思い浮かべますか?
おそらく、日本の多くの皆さんが
完璧な美貌で世界的に大人気の
スペインを代表する女優
ペネロペ・クルス
を思い浮かべると思います。
しかし、この
「ペネロペ」という名前は実はギリシャ神話に由来してる
って、知ってました??
本日は、その名前の由来をご紹介します!
「ペネロペ」はギリシャ神話の名前!
というわけで、
「ペネロペ」
という名前なんですが、
その名前を代表する人と言えば、もちろん
スペインを代表する女優
ペネロペ・クルス!
数々のスペインの名作映画に出演し、その演技力も高く評価されていますよね。
おなじくスペイン出身の俳優ハビエル・バルデムと結婚され、二人のお子さんのお母さんとなりましたが、その美しさはますます磨きがかかっているようです。
さて、こんな完璧な女性、ペネロペ・クルスですが、
「ペネロペ」
という名前が
実はギリシャ神話に由来する
ということは、日本ではあまり知られていないと思います。
そのほか、現代ヨーロッパの名前では、
「ペネロープ」「ペネロピ」さんたちもいますが、みんな「ペネロペ」と同類です。
これらの「ペネロペ」(Penélope)という名前は、ギリシャ神話に登場する
ペーネロペイア(Πηνελόπεια)
という女性の名前に由来するのですよ!
ギリシャ神話の「ペーネロペイア」ってどんな人?
では、こんなふうに現代の
「ペネロペ」「ペネロープ」「ペネロピ」さんたちに名前を与えている
ギリシャ神話に登場する
ペーネロペイア(Πηνελόπεια)
とは、一体どんな女性だったのでしょう。
ギリシャ神話では、彼女は、
トロイア戦争の英雄・オデュッセウスの妻
として登場します。
トロイア戦争では、ギリシャ軍はエーゲ海対岸の都市・トロイアに攻め寄せますが、トロイアは難攻不落で、ギリシャの大軍に互角の戦いを展開します。
しかし、知将として名高い
オデュッセウスの木馬の策略
で、戦争が始まって10年目にして、ついにギリシャ軍はトロイアを陥落させることができました。
このトロイアを落としたオデュッセウスの策略は
「トロイの木馬」
として有名ですね!
さて、こうしてトロイアを陥落させたこの時点で、
オデュッセウスが出征してすでに10年が過ぎていました。
そして運悪いことに、勝利を収めて帰国の途についたオデュッセウスの一行は、エーゲ海で難破・遭難。
オデュッセウスはなんと10年もエーゲ海をさまようことになるのです。
そして・・・
無事に自分の館に帰り着いた時には、合わせて20年の時が流れていました!
その間、妻のペーネロペイアはどうしていたかというと・・・
館には連日、ペーネロペイアに結婚をせまる、求婚者たちが押し寄せていました。
オデュッセウスはもう死んだに違いないのだから、この求婚者たちは自分たちの誰かと結婚するよう強引に迫ったのです。
この求婚者たちに対して、ペーネロペイアは、一つの提案をしていました。
今織っている織物を仕上げたら、求婚者たちの誰かと結婚します!
だから織物を完成させるまで待ってください、と。
しかし、ペーネロペイアは夜になると、密かに昼間に織った分をほどいてしまい、そしてまた昼間に新しくその分を織り、織物がなかなか完成しないように時間を稼ぎました。
そうやって20年間も夫・オデュッセウスを待ち続けたということです。
ペーネロペイアはまさに、夫に愛を捧げ続けた、貞女の鏡、というわけですね。
ま、しかし、現代の女性がこんな話を聞くと、
「20年も帰らない夫を待ち続けるなんて、冗談じゃない!」
と大ブーイングが起きそうですが・・・
それでも、ペーネロペイアと言えば、
夫を大切にする慎ましやかな良い奥様
というイメージが定着しているので、今でもその名前を女の子につける習慣が残っているということですよ〜
*英雄オデュッセウスのお話は、ホメロス『オデュッセイア』でお楽しみください!
「ペネロペ」は貞女の名前!
と、いうわけで・・・
ギリシャ神話中でも稀に見る、
夫思いの女性であったペーネロペイア!
今でも「ペーネロペイア」と言えば、貞女の鑑としてその名を知られているわけです。
その名前を継いだのが、現代の「ペネロペ」「ペネロープ」「ペネロピ」さんたちなわけですが、
その中でも最も有名な女性ペネロペ・クルスはというと、
人気スター同士の結婚ながら、今も夫のハビエル・バルデムとはうまくやっているようです。
世の男性が全て憧れるような美女でありながら、夫を立てて家庭も大切にしているペネロペ・クルス!
これも、ギリシャ神話の貞女の名前のおかげかな〜?
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