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[古代オリンピック]戦車競走は失われた人気競技!

2017/05/14

リオ・オリンピックも、いよいよ残すところ後1日

多くの熱戦に胸を熱くした人も多かったと思います。

今回日本の人たちの注目を集めた競技は、

Wメダルの競泳や

福原愛ちゃんの卓球

内村選手の体操

などではないでしょうか? 睡眠時間を削って観戦した人も多いと思います。

では、古代で行われていたオリンピックで、

人々が熱狂していた人気競技はなんだったのかと言いますと、

現代では行われなくなってしまった

戦車競走

という競技があって、大変な人気だったそうですので、本日はそのお話〜

戦車競走とはどんな競技か?!

古代オリンピックで人気を集めた

戦車競走!!

現代では行われなくなって久しいですが、一体どんな競技だったんでしょう?

戦車競走は古代オリンピックで、一番はじめに行われていた花形種目。

戦車、というと、現代人の多くがこっちを想像すると思いますが、

tpsdave / Pixabay

古代の戦車は馬が引いているものでした。

こんなふうに、御者が立つ小ぶりな戦車を、馬たちが引いて走ったのです。


By: Marie-Lan Nguyen

この戦車を引く馬たちは、4頭立ての場合と二頭立ての場合とがあって、

それぞれ4頭立て戦車を使用する種目と、2頭立て戦車の種目とに分かれていたようです。

古代ではこの戦車競争は、専用の競馬場で行っていました。

馬に引かせた戦車が走るには相当のスペースがないと競技できませんので、当然ですよね。

古代オリンピックが行われていたオリンピアの競馬場の遺跡は、残念ながら洪水で流されてしまったので、

今現在はどんなものだったか確認することはできません。

ただ、記録によると、古代の競馬場には、ちゃんと発馬機があって、

現代の競馬場ほど精巧なものではありませんが、

ちゃんと機械仕掛けで、出発時間になるとゲートが開く仕組みもできていたそうですよ。

やるな!ギリシャ人!

LiZardboy / Pixabay

馬主と御者は別

そんなふうに、馬に引かせて走っていた古代の戦車競走

現代と同じところは、馬主と実際に馬を走らせた御者は別だったというところ。

現代の競馬でも、お金持ちの馬主が馬を走らせてくれる騎手を雇ってますよね?

武豊騎手が馬も持っているわけではなくて、騎乗を頼まれて乗っているんですよね。

それと同じで、古代でもプロの御者を雇って走らせてもらうのが一般的だったそうです。

なぜかというと、古代の戦車は乗り手の安全面にあまり配慮してなかったので、

実際のレースでは御者は、戦車から落ちて怪我をする危険性もあったからなんですね!

馬主になるようなお金持ちがそんな危険を犯すことはなかったというわけ。

御者たちは、こんなふうな長い衣装をまとって、レースに登場していたようです。


デルポイ出土の御者像(紀元前474年)

By: David Monniaux

このような御者たちは、雇われに過ぎませんので、

勝利するとそれは「馬主の勝利」ということになりました。

ですので、レースには参加していない馬主が表彰されたんですね。

古代オリンピックでは、競技に女性は参加できない決まりになっていたのですが、

実際に競技で走るわけではない馬主が女性というのは認められていたそうです。

そのために、オリンピックに参加することができなかった

女性が優勝した、という事態にもなっていたようです。

有名なのが、キュニスカという女性。

彼女はスパルタ王アゲシラオスの妹という貴族のスーパーエリート。

だから馬主になれたんだ〜

お金持っていないと、馬主になれないのは古代も現代も同じ。

だって、馬を持つって、すごくお金がかかるんですよ!

当然、馬小屋も必要だし、馬の世話係と、その他に戦車を用意して御者も雇わなくちゃいけませんからね。

庶民には夢のまた夢。

王族のキュニスカは、その資金的な余裕があったということです。

しかもこのキュニスカは、紀元前396年と、392年の大会とで、連続優勝した!

という記録が残されています。

強いわ〜

そんな理由で、女性が参加できなかった古代のオリンピックで、

実は女性のオリンピック・チャンピオンもいたなんて、面白いですね!

戦車競争は、進歩的な競技だったのかも?!

映画「ベン・ハー」で再現された、戦車競走の世界!

そんな古代オリンピックの人気競技だった戦車競走

現代では当然ながら、馬がひく戦車もありませんので、競技としても残されてはいません。

ですので、どうやって競走していたのか?は謎でもあるんですが、

かの有名な名作映画『ベン・ハー』

ベン・ハー

では、今も語り継がれる名場面として

戦車競走の場面があげられますよね!

まあこれは映画ですし、『ベン・ハー』の舞台もローマ期ですから、

古代ギリシャで行われていたオリンピックがこのまんまだったわけではないのですが、

それでも現代では目にすることができない戦車競走の、

スピード感と危険なクラッシュの模様などを想像するには十分ですよね!

古代でも、戦車競走ではクラッシュが多かったんですって!

確かに、4頭もの馬を引いて走ってれば、ちょっと操作を間違えれば大事故になりそうです。

でも、観客たちは、このクラッシュを楽しみにして、わざわざ見に行ってたそうですから、

人間って、古代から結構ひどい生き物ですよね?!

この映画『ベン・ハー』だって、この危険なクラッシュが続発する戦車競争のシーンが話題となって、

今でも語り継がれる名画となっているわけですからね〜

そう考えてみると、現代のアクション映画でも、

しょっちゅう車がクラッシュして大事故が起きたりしてるんだから、

古代から人間って案外、変わってないのかも?!

現代でも馬のスピード感は格別?

というわけで、

古代のオリンピックでは戦車競争が人気種目だったけど、

現代には引き継がれてはいないんですよ

というお話でした。

でも、現代でも競馬は大人気だし、馬のスピードあふれる疾走を見て、興奮しているのは同じかも。

古代から馬は人間に無茶させられて大変ですよね、とも思う競技種目なのでした。

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