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ギリシャ喜劇「女の平和」今こそ平和を!3分早わかり解説!

2017/08/15

今世界できな臭いニュースが続いて、気持ちも暗くなりますよね。

いつの世でも、庶民が求めるのは平和!

ということを今も訴える

ギリシャ喜劇の傑作!

アリストパネスの「女の平和」

を本日はご紹介します!

3分で早わかり!

今こそ平和を!

「女の平和」のあらすじ

主人公は、アテナイに住む女性・リュシストラテ

彼女は長く続く戦乱に嫌気がさし、

ペロポネソス戦争を終結させるために、ギリシャ中の女性に対して

「戦争を続ける限り、男にエッチさせるな」

という、セックス・ストライキを決行するよう呼びかけます。

これに応じた女たちは、アクロポリスに集結し、

みんなで男性を拒否!

セックスしたけりゃ、戦争をやめな!

と男性たちに迫ります。

エッチはしたいけど、戦争もやめられない、

と追いつめられた男たちは、なんとかして女性たちのストをやめさせようとしますが、

両者の利害は平行線のまま。

一方の女性たちも、耐えかねてストを破ろうとするものもあったりするのですが、

最終的には見事女性たちが勝利を収め、

アテナイとスパルタの間に平和がもたらされる!

というお話。

というわけで、

「女の平和」は、

戦争をやめさせるために、セックスを武器に立ち上がった、女性たちのお話なのです!

よくぞこのストーリーを考え付きましたよね!

By: Amy

タイトルに込められた意味

ところで、この作品、日本では

「女の平和」

として知られていますが、

原題は女主人公の名前をとった、

「リュシストラテ」(Λυσιστράτη)です。

この名前の意味は、

「リューシス」(λύσις)(解く、解放)+「ストラトス」(στρατός)(軍隊)

の女性形で、

「軍隊を解散する女」

という意味です。

セックスを盾にして、男性たちに戦争をやめさせるリュシストラテは、

まさに「軍隊解散女」なんですね!

でも日本語では、この「リュシストラテ」の意味は伝わりにくいので、

通常は「女の平和」というタイトルで紹介されています!

現代でもなお読み継がれる傑作

この「女の平和」は、

アリストパネスの喜劇の中でも、

現代でも最もよく読まれている作品の一つ。

作者のアリストパネスの生きた時代、アテナイは長く続いた

ペロポネソス戦争

の真っただ中で、戦争に次ぐ戦争。

この長く続く戦乱の世に苦しんだ、庶民の声を代弁するような作品が、この「女の平和」です。

書かれたのは、紀元前411年。

アリストパネスが、これもまた平和を訴える「平和」を書いてから、10年後のこと。

驚きですが、この間もずっと、ペロポネソス戦争は続いていたんですよね!

それはそれは長い戦争だったのです。

一般庶民たちは、もういい加減にしてほしい、という気持ちにもなりますよ。

しかし、我が身を振り返ってみれば・・・

今の世界も、紛争に次ぐ紛争、テロ事件・・・

2500年余りの時を経て、人類は何を学んできたの?

と多くの人が思うのかどうか、

アリストパネスの「女の平和」は、現代の日本でも読みつがれて、

手軽に文庫でも読むことができますので、

気になった方は是非、手にとって読んでみてくださいね!

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