
Netflix で配信中のドラマ
『Away -遠く離れて-』
見てみました!
人類初の有人火星探査がテーマのSF大作で、宇宙船の造形や宇宙空間のVFXは、はっと息を呑むほどのど迫力!
しかも主演はヒラリー・スワンク!
シーズン1の続きを見るのが楽しみだな〜と思ってたら・・・
なんとシーズン1で打ち切りなの?
そんなモヤっとするドラマですが、SF好きの方達にはオススメですよ!
Netflixのドラマ『Away -遠く離れて-』は火星探査のSF大作!
というわけで、
Netflix で配信中のSF大作ドラマ
『Away -遠く離れて-』
見てみました!
人類初の有人火星探査のお話。
さすがは巨大予算で世界を席巻中の Netflix だけあって、
「これ、映画にしなくていいの?」
と驚くくらいの贅沢なセット、キャスティング、惜しみなく注ぎこまれた VFX技術のオンパレード!
さすが、このレベルじゃ日本のテレビ局は太刀打ちできないよな〜
と、自分も含め世界中で視聴者を獲得している Netflix 様の底力を感じさせるドラマですよ!
Netflixのドラマ『Away -遠く離れて-』のあらすじ
それではこのドラマ
『Away -遠く離れて-』
のあらすじをざっとご説明しますね。
このドラマは人類初の有人火星探査のお話。
多国籍チームを率いて人類初の快挙に挑む船長は
エマ・グリーン (ヒラリー・スワンク)
遠い火星まで宇宙船で行って帰ってくるまで、なんと3年がかりの重大なミッションの舵取りを任されています。
チームのメンバーは
ルー (中国:化学者) (ヴィヴィアン・ウー)
ミーシャ (ロシア:宇宙飛行士/エンジニア) (マーク・イヴァニール)
クウェシ (イギリス:植物学者) (アトー・エッサンドー)
ラム (インド:副船長/医療担当) (レイ・パンサキ)
と、全員さまざまな背景を背負った一癖も二癖もある宇宙飛行士たち。
3年間という長い年月、地球から遠く離れてミッションを遂行することになるメンバーですが、
出発早々、次々と困難に見舞われて、チーム内にも不協和音が起こり、
しかも3年間も地球にいる家族や大切な人たちと切り離されてしまうメンバーたちは、精神的にも極限状態になって・・・
というストーリー。
宇宙空間という密室の中で、次々と解決しなくてはいけないトラブルに立ち向かうクルーたちの姿に、
観ているこちら側は手に汗を握り、ドキドキしながら「あ〜、今酸素があって、水があってよかった〜」と地球のありがたみにホッとしながら、夢中になってしまうドラマですよ!
*『Away -遠く離れて-』予告編
Netflixのドラマ『Away -遠く離れて-』のオススメポイント
さて、そんな Netflix の底力を見せつけるようなSF大作
『Away -遠く離れて-』
なのですが・・・
残念ながら、シーズン1での打ち切りが決まってしまっているそうです。
「え〜、火星にまだ着いたばかりなのに、なんで〜?」
と思ったのですが、
でも、打ち切りの判断も仕方ないかな〜と見ていてモヤるところもいくつかあったので、
ここからこのドラマのオススメポイントと、「ん〜、そうなの?」って内心モヤって見ていたポイントを解説しますね!
オススメポイント1:VFXはやっぱりすごい!

というわけで、まずはこのドラマ
『Away -遠く離れて-』
のオススメしたいポイントから解説したいと思います!
それは、やっぱり、SFファンとしては大好きな
壮大な宇宙空間を描き出すVFX!!
これはもう、圧巻でした〜!
クルーたちが船外活動をするシーンがあるんだけど、
ああ〜、もっとでっかい画面で観たかった〜!と思わずにはいられない!
映画館のスクリーンサイズで観たかった壮大さで、このドラマ、配信だけでよかったの? ってもったいなく思っちゃうくらい。
そしてメカ好きの方なら、宇宙船のメカニックなんかも観て楽しいだろうな〜、と思う、みっしりと作り込まれたセット!
宇宙船の内部なんて、私たち素人に詳しいことは分かんないですけど、何やら細かいいろんな機材があって、「宇宙船の内部を見てる!」ってワクワク感がすごいです。
そして、これは宇宙船のSFものの伝統でもある
「無重力芸」
これはかのSF映画の金字塔
『2001年宇宙の旅』
以来の伝統ですから、やっぱりこれがなきゃSF見た気がしない!
特に水玉とかプカプカ浮いてるVFXは最高ですね!
そういうのがあるだけで、「宇宙だあ〜」と喜んでしまう自分です。
そんな VFX は眺めてるだけでも楽しいですね!
オススメポイント2:ヒラリー・スワンクはやっぱりすごい!
そしてキャストの目玉としては、
なんと言っても、アカデミー賞2度受賞の演技派女優
ヒラリー・スワンク大先生!
主人公のエマ・グリーン船長を熱演しています。
3年間も家族と離れる上に、面倒くさいクルーをまとめる管理職でストレスも多い役で、
繊細な感情表現のうまさは文句なし。
精神的に追い込まれるシーンも多いのですが、そこは演技派の腕の見せどころ!
ついつい主人公のエマに感情移入しちゃって、観ているこちらもグッとくるところも多数。
安定の演技力でドラマを引っ張りますよ。
そして、今でももう一度、かの名作
『ミリオンダラー・ベイビー』
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撮ることができるんじゃない? と思うほど、変わらない引き締まったスタイルとキリッとした美しさで、ほとんど時空を超えてますわ。
宇宙服も、これがまた、似合う似合う。
普段から家で着てるんじゃない?
というくらいのフィット・レベル。
これだけ宇宙服の似合う俳優さんは、世界を探してもそういるまい。
そんなヒラリー・スワンク大先生の勇姿は、絶対一度は観た方がいいですよ!
Netflixのドラマ『Away -遠く離れて-』のモやったポイント
そんなわけで、SF好きとしても観ていて楽しいし、
主演の演技力も申し分ないし、
これって絶対、大成功の方程式には乗ってるはずのドラマ
『Away -遠く離れて-』
残念ながらシーズン1で打ち切りが決まってしまいました。
でもそう聞くと、「それもそうだな」と思うところもチラホラ・・・
ですので、ここからは見ていて「ちょっとな〜」とモヤモヤしたポイントもご紹介していきます!
モやったポイント1:宇宙船が故障しすぎ!
まず、SF好きで色々火星探査ものの映画も観ていた身としては、
この宇宙船、故障しすぎじゃね?
って思うくらい、最初から故障しすぎ!
人類初の火星探査、しかも簡単には帰ってこられない3年間のミッションをこなすのに、
こんなに初めから故障ばっかしてたら、確実にクルー全員あの世行きだよ〜
と思うくらい、故障する。
そりゃ、人類初の火星探査だから、多少のトラブルはつきもの・・・
人類最初の月面探査を描いた映画
『ファースト・マン』
この映画でも、何度も事故を起こした挙句、かなりの危険を承知で月面探査に成功した宇宙飛行士たちの姿が描かれています。
だから、多少のトラブルは分かるんだけど・・・
でも〜、それにしても〜
この宇宙船で火星探査はムリ!!
と観ているこちらが思っちゃうほど。
早いとこ、引き返しなよ、と応援するどころか計画の中止を願ってしまう。
ちょっと残念ながら、宇宙船がショボかった。うん。
*『ファースト・マン』について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
モやったポイント2:クルーがモメすぎ!
そして、そんなトラブル続きの宇宙船に乗っているクルーたちも、
トラブルばっかり抱えている、一癖も二癖もあるメンツ!!
宇宙飛行士って、もっと人格面も考慮して選抜されるんじゃないの・・・?!
と、引いてしまうくらい、
人間的にどうかと思うクルーばかり
せっかく人類初の快挙に挑戦する人たちなのに、プライベートとか自分のことで精一杯なのですよね〜。
いや、そもそもこの『Away -遠く離れて-』は、「火星探査」そのものよりも、
家族や大切な人たちと、3年間も離れ離れになる宇宙飛行士たちにフォーカスしたドラマ。
だから船長のエマも、家族とモメたら任務そっちのけで家族のことが心配になるし、
クルーのメンバーの
中国のルーも、ロシアのミーシャも、お国の事情に振り回されているし、
ミーシャなんてクルーに選ばれたくてウソまでつくし、
これって中国とかロシアの人たちに怒られませんかね?
って描写もチラホラ。
だから、せっかくの火星探査のことよりも、
みんな個人的な事情で一杯一杯で、クルーの心もバラバラだし、なんかなあ〜・・・
って、ちょっと観ていて、モヤ〜っとするところが多かったでした。
いや、宇宙飛行士の皆さんも、人間なのはよくよく分かってるんですけど・・・
モやったポイント3:ヒーロー不在・・・!
で、結局、そういう宇宙飛行士の皆さんの、個人的なトラブル中心に描かれているドラマだから、
ざっくり言っちゃうと、
この映画にはヒーローがいない
の一言に尽きる。
みんな自分の家族とか、恋人とか、そっちの方に振り回されてて、人類初の快挙である火星探査がかすむのですよ〜。
それにね、SFファンとして一言言うと・・・
私は、って多分宇宙ものが好きな人たちなら多くの人がそうだと思うんだけど
宇宙飛行士って、やっぱり永遠のヒーロー!!
人類の中の、ほんの一握りの選ばれしヒーローだけが宇宙空間に旅立つ権利があるんですよね〜
だから、日本で言えば
若田 光一さんとか
野口聡一 さんとか
永遠のヒーローなんですよ!!
困難なミッションもいつも笑顔でこなして、子供たちに夢を与えてくれるヒーロー!
いや、まさか、そんなヒーローたちが、宇宙船の中で、プライベートのいざこざで揉めてるところとか、
ひょっとしたらあるのかもしれないけど、そればっか見せられるのも、どうかと思うじゃないですか。
だから宇宙飛行士の皆さんには、プライベートのあれこれはさておいて、もっと大きな、崇高なミッションに向かっていて欲しい!
そして数々の困難を乗り越えて、笑顔で帰ってきて欲しいんですよね〜
これは夢の問題です。ええ。
マンガの『宇宙兄弟』でも、ムッタ兄弟が宇宙飛行士の毛利さんに会って感動するシーンとかありましたけど、
そういう永遠の憧れって、多くの人たちが抱いていると思うんですよね〜・・・
だから、例えば同じ女性宇宙飛行士が主人公の映画
『ゼロ・グラビティ』
なんかでも、主人公が思わぬトラブルに見舞われてしまうのですが、
この映画の主人公は、「生きて帰る」と言うミッションに必死に取り組んでて、その不可能にも思えるミッションを達成した時点で「ヒーロー」になれるわけですけど。
さらに言えば、同じ火星探査を描いた映画
『オデッセイ』
でも、思わぬトラブルに見舞われた主人公が、超人的な知能をフル稼働させて「生きて帰る」と言うミッションに取り組んでいて、
チームも全員そのミッションを達成させるために一丸になっていて、その姿に観ているこちら側としては「ヒーローたち」の姿を感じるんですよね。
*映画『オデッセイ』について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
その点で言ってしまうと、このドラマ
『Away -遠く離れて-』
の主人公エマは、ヒーロー感が薄かったなあ・・・
いや、エマを演じているヒラリー・スワンクは、間違いなくヒーローなんですけど、このドラマの脚本が描く主人公エマは、ヒーローというよりは、母親であり、妻であり、部下をまとめるのに苦労している管理職でした。
なんか、そんなところが、観終わった後にモヤっとした感じを持ってしまう原因だったかもしれないですね〜・・・
『Away -遠く離れて-』ギリシャ神話の名前にも注目してね!
そして最後におまけ情報としては、
このドラマ
『Away -遠く離れて-』
の中で火星探査に向かう宇宙船の名前は、ギリシャ神話から取った
です!
*ギリシャ神話のアトラスについて詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!
そして、クルーたちの希望をつなぐ補給船の名前は
ペガサス
これもギリシャ神話に登場する、翼を持った天馬の名前ですね!
そんなふうに、今現在も、宇宙計画にはギリシャ神話の名前が伝統的によく付けられていますので、
ぜひついでに名前の由来のギリシャ神話にも注目してくださいね!
『Away -遠く離れて-』一度は観て欲しいSF大作ドラマ!
というわけで、
Netflix で配信中のSF大作ドラマ
『Away -遠く離れて-』
を見てみたレビューでした!
なんかついつい文句を長々書いてしまいましたが、
それでもこのドラマは、
一度は観てみる価値のある、Netflixの資本を贅沢に注ぎ込んだSFドラマ
ということは間違い無いですよ!
宇宙船の造形や宇宙空間のVFXは、やっぱり否定できない迫力です!
有人火星探査も、まだ人類が達成できていない壮大なミッションですから、それに向かっている物語というだけでも夢がある!
シーズン1で打ち切りになってしまったのは、やっぱり残念!
このドラマ、まだ観たことがないという方は、ぜひ一度、観てみてくださいね!
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