第二次大戦が終了して、2019年の夏は74回目
その第二次大戦時、戦争回避へ奮闘した数学者が主人公のマンガ
『アルキメデスの大戦』
なんと!古代ギリシャの天才数学者アルキメデス先生のお名前がタイトルに!
ギリシャ好きとして、そして日本人としても戦争を忘れないために、このマンガ読んでみましたよ〜!
戦艦大和は無用の長物だった?!
さて、このマンガ
『アルキメデスの大戦』
ギリシャ好きとしてはタイトルに惹かれて手に取りましたが、
読んでみると、これ、すご〜〜〜〜〜い面白い!
舞台は第二次大戦前の日本海軍
私でも名前を知っている海軍軍人
山本五十六も登場しますよ!
この山本五十六さんは、
巨大戦艦の時代じゃない、これからは航空戦の時代だから、空母が欲しい!
という考えなのですが、これに対して航空機の重要性に気がつかないで、古い考えにこだわっている保守派は、
巨大戦艦で海上戦を戦うべきだ!
という勢力も根強く頑張っていて、これからの時代は無用の長物になりそうな
超巨大戦艦
の建造を企てています!
あ〜、こういう、見栄や大きさにこだわる保守派と、機能性と性能にこだわる進歩派の争いって、今の日本でも全然ありますよね〜・・・
さて、山本五十六少将は、建造費も膨大にかかる上に、戦闘では使いものにならない巨大戦艦の建設をなんとか食い止めようと、目をつけたのが・・・
帝大数学科の天才・櫂直(かいただし)!
(*それにしても、主人公の名前が難しくて一回で読めないぞ!)
この数学の天才と言われる若者に、巨大戦艦建設を阻止させようと、海軍にリクルートしてきます。
そう、この建設を止めようとしていた巨大戦艦こそ・・・
戦艦大和!!
え〜、戦艦大和って、そんなもんだったの?!
確か、歴史の教科書にも載ってる当時世界最大級の戦艦だったはず?!
日本の威信をかけて建設されたとかいうはずだったけど、無駄だったの?!
って、ギリシャには詳しくても日本の歴史には疎い自分はびっくりしちゃったんですが・・・
確かに、日本は第二次大戦でドンドンお金がなくなっていって、軍備費どころか、日本中でお金がなくて困って食べるものすらなかったはずなのに、よくぞそんな巨大戦艦を作るお金があったよなあ〜・・・
って、よく考えてみると納得!
えっと〜、でも歴史上では、結局この戦艦は作られたんだよね?!
とは知っているものの、その建造までにこんなドラマがあったとは?!
と、マンガを読み始めたら止まらなくなってしまいました!
うん、これ、普通だったらあまり思いつかない戦争の経済面のお話なのね!
今後決して戦争に巻き込まれないためにも、こういうお話はぜひ、知っておきたいな!
ということで、大オススメです!
なぜ古代ギリシャの天才数学者アルキメデスの名前がタイトルに?!
それにしても、ギリシャ好きとしては
なぜタイトルに古代ギリシャの天才数学者アルキメデスの名前が?!
と気になるんですが、
今2巻まで読み終えたところですが・・・
今のところマンガの中には、アルキメデスの「ア」の字も出てきてないですね!
で、考えられるのは、やっぱり
主人公の天才数学者・櫂直 = アルキメデスみたいな天才
ってことで、いいのかな?!
なんか、世界史に名を残すくらいの天才数学者に、今後成長していくんですかね?!
それか、思うに、
戦争に巻き込まれてしまった天才数学者
って意味で、「アルキメデス」の名前を使っているのかも・・・
そうなんです、
「アルキメデスの定理」でおなじみの古代の天才数学者・アルキメデスの人生は戦争と切っても切り離せない運命だったのです・・・
シチリア島のシュラクサイ(現在のシラクサ)の人だったアルキメデス先生ですが、
シュラクサイはローマに付くか、カルタゴに付くかで揺れに揺れ、ポエニ戦争に巻き込まれた歴史があります。
その際、天才アルキメデスの考案した武器が使われた、というのはよく知られたエピソード!
*その時の模様を描いた漫画が『ヘウレーカ』です!気になる方は合わせて読んでみてください!
そうなんですよね、これまで人類の歴史で、天才科学者はなんども悲惨な戦争に巻き込まれてきました!
ノーベル賞を作ったノーベルは、「ダイナマイト」の発明で有名ですし、もちろん兵器として使われました。
アインシュタインと原子爆弾など、例は数知れず・・・
最近映画で有名になった、コンピューターを開発した天才数学者アラン・チューリングも、戦争で運命を狂わせてしまった人でした。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
このマンガ『アルキメデスの大戦』の主人公の天才数学者・櫂直も、間違いなく今後、悲惨な戦争に巻き込まれていくはずですから、そう考えると切ないですね・・・
山本五十六も戦争で亡くなっていますし、歴史を考えると、今後の展開が悲しいものになるのは間違い無いですよね・・・
今は、天才科学者・数学者たちが、国家や戦争に翻弄されることなくその才能を発揮できる社会になって、よかったですよね・・・
いや、でもひょっとしたら、どこかでは不本意な研究を強いられている天才が、今も何処かにいるのかも・・・
映画版『アルキメデスの大戦』も公開中!
さて、そんな、
古代ギリシャの天才数学者の名前をタイトルに持つマンガ
『アルキメデスの大戦』
まだマンガは連載中ですが、早速映画化されています!
主演の櫂直役は演技派・菅田将暉さん!
ん〜、ちょっとマンガのイメージとは違いますが、演技が上手なので、映画の中では見事に櫂直になってくれそう!
自分も早くみたいですが、先にマンガを読み切っちゃわないと〜
現在第17巻まで発売中です!
大変だ、早く追いつかなくちゃ!
天才数学者の活躍に注目!
ということで本日は、
第二次大戦が終了して74回目の夏を迎えましたが
その第二次大戦時、戦争回避へ奮闘した数学者が主人公のマンガ
『アルキメデスの大戦』
古代ギリシャの天才数学者アルキメデス先生のお名前がタイトルになってるんですよ!
というニュースでした。
ギリシャ好きとして、そして日本人としても戦争を忘れないために、
そして二度と天才科学者の才能を戦争に利用しないためにも、ぜひ多くの皆さんに読んでいただきたいです!
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