当ブログは広告を掲載しています

ギリシャ喜劇

ギリシャ喜劇『アカルナイの人々』は、たった一人で平和条約を結ぶ奇想天外コメディ!

古代ギリシャ喜劇を代表する作家・アリストパネスの

『アカルナイの人々』

をご存知ですか?!

なんとたった一人の市民が平和条約を結んでしまう、という奇想天外なコメディ!

およそ2500年も昔の古代ギリシャで、アリストパネスは平和を願ってこの作品を書き上げました!

その平和への願いは、現代の私たちにも共通する普遍的なメッセージとなって、

今も読み継がれている名作です!

そんなアリストパネスの傑作喜劇の内容を簡単に解説してご紹介しますので、

気になる方はぜひ読んでいってくださいね!

『アカルナイの人々』一人でだって、平和条約結んでやる!

それでは、そんな平和を願って書き上げられたアリストパネスの傑作喜劇

『アカルナイの人々』

ここで、簡単にあらすじをご紹介しましょう!

主人公は、アテナイのアカルナイ区の一市民

ディカイオポリス

作品の時代背景は、アテナイとスパルタの果てしない戦争

ペロポネソス戦争の真っ只中

戦争反対のディカイオポリスは、たった一人で議会にやって来て、

なんと自分だけスパルタと和平条約を結んでしまいます!!

これに怒った主戦派の老人たちは、ディカイオポリスを裏切り者として責め立てますが、

しかし! これでひるむようなディカイオポリスじゃない!

逆に、エウリピデスの悲劇風に反撃して、平和を推し進めようとしますが、

戦争を進めたいラマコス将軍も登場して、なかなか戦争自体が休戦とはいきません。

しかし、ディカイオポリスは、たった一人だけでも和平条約を結んだので、各地の人々と交易をして、豊かになります。

最後には、戦争好きのラマコス将軍は、戦場で負傷して担ぎ込まれますが、

戦争をしないで交易で豊かになったディカイオポリスは、宴会を楽しむ!

という、戦争支持派と和平支持派の対照的な末路を見せて、この喜劇は終わりとなります。

『アカルナイの人々』に込められた、戦争への皮肉と平和への願い!

さて、このアリストパネスの喜劇作品

『アカルナイの人々』

はこんなストーリーなのですが、

これが書かれたのが紀元前425年だということにまずびっくり!

そんな時代に、

一市民のディカイオポリスが、

堂々と国家の決めた戦争に逆らって、自分一人で和平条約を結んでしまう!

という、あっと驚かせるストーリー!

だって、日本といえば、20世紀に起こった第二次世界大戦でも、

戦争反対派と言えば「非国民」と言われて牢屋に入れられ、果ては殺されたりしていましたよね。

それがギリシャでは、たった一人で国家の戦争にたてつく市民ディカイオポリスの姿が、

なんとおよそ2500年も前に描かれていたなんて、衝撃!

でも、それくらい、当時でも、

作者のアリストパネスのような「戦争反対派」がいたってことですよね。

さすがは民主主義発祥の国、歴史が違います!

そんなわけで、アリストパネスが、

戦争は人を傷つけ貧しくするけど

平和なら自由に交易してお酒を楽しんで豊かになる

という作品を書いてから2000年以上も経っているのですが・・・

ふと現代の私たちを見てみれば、いまだに人類は戦争ばっかりしている・・・

って、悲しい気持ちがします。

先の戦争を起こした日本の軍人・政治家の人たち、一人でも、

この古代ギリシャで書かれた作品を読むような教養のある人はいなかったのかな・・・

でも、今からでも遅くない!

再び日本が戦火に巻き込まれて大勢の犠牲者を出す前に!

一人でも多くの方達に、この

『アカルナイの人々』

を読んでいただきたいです!

これを読めば、

「戦争なんて、バカバカしいな・・・」

と思うこと、間違いなし!

アリストパネスの『アカルナイの人々』ぜひ読んでね!

ということで、このアリストパネス作の

『アカルナイの人々』

は、たった一人だけで和平条約を結ぶ、という奇想天外なストーリーで平和を訴えた名作なのでした!

今からおよそ2500年も前に、こんな市民の平和運動をコミカルに描いた作品があったということ自体驚きですよね!

気になった方は、ぜひ一度読んでいただきたいと思います!

アリストパネスは実はこれ以外にも、戦争はいやだ、平和がいい!というメッセージを込めた作品を残していて、

まとめて「平和3部作」と言われていますよ。

その一つは、そのタイトルもズバリ

『平和』

これも一市民が、いつまでも終わらない戦争にしびれを切らして、

神様に文句言いにコガネムシに乗って天に行く、

というメチャクチャなストーリー!

こちらの作品もすごく面白いので、詳しくはこちらの記事も合わせてどうぞ!

そして、もう一つ、

またまたタイトルからズバリ

『女の平和』

という作品もあります。

こちらの作品は、戦争ばかりする男たちに嫌気がさした女たちが、

「戦争を止めなければ、もうエッチさせない!」

と、なんと「セックス・ストライキ」を行う!

という、こちらも奇想天外なお話!

でも確かに、戦争ばっかりしたい奴には、そうしてやればいい!とイヤに納得するお話でもあります!

こちらの作品も笑えますので、気になる方は、こちらの記事で詳しい情報をどうぞ!

というわけで、

現在もアリストパネスが書いた「平和」についての3作品を読むことができますので、

ぜひお時間あるときに読んでみてくださいね!

現代の日本の私たちにも改めて、平和のありがたさを教えてくれます!

せっかく大戦後には長く保たれてきたこの平和、絶対にもう、失うことが無いように、私たちも肝に命じておきたいですね!

-ギリシャ喜劇
-, ,