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星座のギリシャ神話

ふたご座は卵から生まれた!?

どうも!イレーネです。

あっという間に6月!2018年も半分来ましたよ〜早い!

というわけで、梅雨入り前の日差しが貴重なこの時期は

ふたご座の季節!

本日は、

ふたご座にまつわるギリシャ神話

をご紹介しますよ!

ふたご座にはどんなギリシャ神話が語られているのか、

ふたご座以外の方達も、ぜひ読んで行ってくださいね!

ふたご座ってどんな星座?

さて、それではまず最初に、

ふたご座ってどんな星座? ということで、

ふたご座の基本データご紹介しましょう!

ふたご座は黄道十二宮では、三番目の「双児宮」

5/21 から 6/21 に生まれた人が、この星座の星の元に生まれたことになります。

「ふたご座」は風の星座。

この星座の人たちは、頭の回転が良くて、弁もたち、コミュニケーションの得意な社交家。

でも外面がよすぎて、気まぐれで二面性があると思われることもあるようです。

愛情も情熱的で、魅力的な人たちのようですよ!

ふたご座の星は、

この後ご紹介するギリシャ神話にちなんで、

α星は「カストル」

三重連星になっているのが特徴です。

でも実は、この三つの星とも、それぞれが二重連星なので、6重連星なのですって!

β星の「ポルックス」は、 ふたご座で一番明るい1等星です。

そして、12月に出現する

「ふたご座流星群」の名前を聞いたことがある方も多いと思います。

この流星群は、α星「カストル」付近に出現します。

毎年12月5日〜12月20日ころにかけて日本でも見ることができて、

一番の見ごろを迎えるのが、12月14日前後と言われています。

ちょうど寒い時期に現れるので、観測が大変ですが、流れ星にお願い事をする大チャンス!

ぜひ叶えたい願いがあったら、12月には「ふたご座」を見上げてみましょう!

そんな、夜空を彩る星々で構成されているのが、この「ふたご座」というわけですね!

2017年ふたご座流星群 極大日前日の流れ星

*ふたご座流星群については、こちらの記事も合わせてどうぞ!

ギリシャ神話の「ふたご」=カストルとポリュデウケス

さて、それでは、そんな星座

ふたご座にまつわるギリシャ神話

一体どんなお話が伝わっているのか、ご紹介していきましょう!

ギリシャ神話では、この

「ふたご座」は、

カストルとポリュデウケス

という「ふたご」を表しているということです。

では、このふたごって、一体どんな人たちだったんでしょう?

卵から生まれた双子の兄弟

ギリシャ神話では、この「ふたご座」を表す

カストルとポリュデウケス

という双子の兄弟については、面白い神話が残っていますよ。

実は彼らは、

卵から生まれた

と言われているんです。

んな、バカな!恐竜か鳥じゃあるまいし!

と思うのももっともなんですが、そういう奇想天外なところがギリシャ神話の面白いところですよ!

彼らが卵から生まれたというのは、その誕生の経緯に由来します。

彼らのお母さんは、

レダ

という女性で、

アイトリアの王様テスティオスと、エウリュテミスという女性との間の娘でした。

大変美しい女性で、スパルタの王様であるテュンダレオスの奥さんとなりました。

ちなみに、このレダが嫁いだスパルタ市というのは、今の「スパルタ教育」という言葉の語源となった、厳しい軍事教育で有名な古代ギリシアのポリス(都市国家)のことですよ!

さて、このレダは大変美しかったので・・・

ギリシャ神話に詳しい方なら何が起きたか予想がつきそうなもんですが、

神ゼウスがレダに恋をしました

そう、美しい女性のいるところ、神ゼウスが登場する、みたいな。

だから、ギリシャ神話の話をすると、なんかいつでもゼウスが女性を追っかけているみたいな印象になっちゃうんですけどね!

さて、この時ゼウスは、白鳥に姿を変えて、レダの元を訪れたということです。

やがて彼女は、ゼウスとの間に卵を産んで、

ポリュデウケスとカストルという息子たち

そして

絶世の美女ヘレネとクリュタイメストラという娘たち

合わせて四人が誕生した、ということなんです!!

そう、ゼウスが白鳥の姿だったので、レダが生んだのも卵だったということなんですね〜


ギュスターヴ・モロー『レダ』(1865年-1875年)

それにしても、子供を生んだら卵でした、なんて、なんかのホラー映画ですか?!

よくそんな発想があるよなあ〜とギリシャ人の想像力に感心しちゃいますよ!

しかも、面白いのは、

スパルタの神殿には、レダが産んだという卵も大切に保管されていたということなんですよね〜。

本気でその卵から、生まれたと信じていた・・・わけじゃないと思うけど、やっぱりギリシャ人の発想って、面白い!

そして、これも星座にある

「はくちょう座」

は、この時にゼウスが変身した白鳥なんだそうですよ!

十字の形をしたこの星座は、北にあるので、「北十字星」とも呼ばれているそうです。

 

ゼウスの双子の息子たち「ディオスクロイ」

さて、そういうわけで、

レダが卵から産んだ子供たちは合計で4人だったんですが、

そのうち2人の息子ポリュデウケスとカストルは、

「ディオスクロイ」(ゼウスの息子たち)

とセットで呼ばれていましたよ。

一応、彼らは双子なんですが、

カストルの方は、実はレダの人間の旦那様であるテュンダレオスとの間に生まれたとも言われています。

ゼウスの子 = ヘレネとポリュデウケス

テュンダレオスの子 = カストルとクリュタイメストラ

っていう分け方もあるんですが、一緒に生まれたのに、そんなふうに父親が分かれることってあるのかいな?

まあ〜、ギリシャ神話だから、なんでもありですね!

さて、この「ディオスクロイ」と呼ばれた双子が、

カストルとポリュデウケス

だったわけなんですけど、

カストルの方は戦争に優れ、

ポリュデウケスの方はボクシングが得意だった

という事です。

双子でも、それぞれ得意なことが違っていたんですね!

この「ディオスクロイ」はアルゴ船の冒険にも参加したという神話が残っていますよ。

この旅の途中で、ポリュデウケスはボクシングの発明者と言われるアミュコス王にボクシングで勝ったと伝わっています。

*そう、現在も行われているスポーツ「ボクシング」は、古代ギリシャが発祥なんですよ!

*アルゴ船の冒険については、こちらの記事にも書いてあるので、ご参照くださいね!

さてその後、

ゼウスの双子の息子たちがどうなったかというと・・・

カストルは父が人間のテュンダレオスだったため、戦闘で命を落としてしまったと伝わっています。

そう、ギリシャ神話だと、神様の血を引いていれば不死になれるんですが、

人間同士の子供は不死にはなれなかったんですね。

そして、ゼウスの血を引くポリュデウケスの方は、ゼウスが天に連れ帰ったということです。

しかし、ポリュデウケスは、双子の兄弟のカストルが死んだままでは、不死となりたくない!

と拒絶したんだそうですよ。

さすが、双子の絆は強い!!

そこでゼウスは、仕方なく、一日置きに人間と神々の世界を交代で行き来できるようにしてあげたということです。

ふーむ、そっくりな双子だからできる技かも?!

そして、この双子が天に上げられて、「ふたご座」となったというなんですよ〜

仲良しの双子が、今も天に並んで輝いている姿が、この「ふたご座」なんですね!!

 

聖エルモの火

さて、この

ゼウスとレダの双子の息子たち

「ディオスクロイ」(ゼウスの息子たち)

は神様としても祀られていたそうです。

レダのいたスパルタ市

それとギリシャ植民市の数多いシチリア、南イタリアが、その信仰の中心だったようです。

彼らは航海の守護神とされ、

「聖エルモの火」

は、ポリュデウケスとカストルのことだと考えられていたんだそうですよ!

この「聖エルモの火」というのは、嵐などの悪天候の時に、船のマストの先に明かりが灯って見える現象のこと。

これが見られると嵐が収まって、船乗りたちは救われる!と考えられていたんだとか。


「聖エルモの火」

この火については、

かのプリニウス先生も、『博物誌』の中でその存在を伝えてくれているんですよ!

当時の人たちには、よく知られたお話だったんですね!

*マンガ『プリニウス』も、面白いですよ!読んでみてくださいね!

危機を救う双子の「ディオスクロイ」!

さて、そのほかにも、

「ディオスクロイ」(ゼウスの双子の息子たち)

は、

危機が訪れた時に救い主として現れる!

と考えられていたみたいですよ。

こんな伝説が伝わっているのですが・・・

南イタリアのロクリス市が戦争で危機に陥った時のこと。

スパルタ市に助けを求めたところ、

「ディオスクロイを貸そう」

と返事が来たそうです。

そうすると、その後の戦闘で、二人のディオスクロイが現れてロクリス人を救ってくれたんだとか!

ウソー!

と、現代の私たちは思ってしまいますが、古代の人たちは、本当にこういうことを信じていたんでしょうね〜

そして、彼らのギリシャ神話は、ローマにも伝わって、

ローマの神話では

ポルックスとカストル

と呼ばれることになりました。

そしてローマでも、同じような伝承が・・・

紀元前496年のレギルス湖の戦闘では、

ポルックスとカストルが、先頭に立って戦った!

とも語られていたそうですよ!

これもウッソー!なお話。

でもそれくらい、この双子の「ディオスクロイ」は、親しみを持って考えられていたんでしょうね!

双子の「ディオスクロイ」も思い出してね!

というわけで本日は、

「ふたご座」にまつわるギリシャ神話

卵から生まれた双子の

カストルとポリュデウケス

二人合わせて

「ディオスクロイ」(ゼウスの双子の息子たち)

をご紹介しました!

彼らの神話は日本ではイマイチマイナーで、

ふたご座生まれの方達でも知ってる人は少ないかな?と思いますので、

よかったら次から「ふたご座」と耳にしたら、

この二人のことも思い出してあげてくださいね!

何かの危機に陥った時に、助けに来てくれるかもしれませんよ〜?

*この記事に興味を持った方は、こちらの記事もどうぞ!

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