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ギリシャ神話

アマゾン族って一体どんな人たち?ギリシャ神話の女性だけの戦士集団

ギリシャ神話の女性だけの戦士集団

「アマゾン族」

をご存知ですか?

日本でも「アマゾン」という言葉は耳にする機会も多いとは思いますが、

一体どういう人たちだったのかについては、イマイチ知名度がないように思います。

実は

映画「ワンダーウーマン」

の主人公もこの「アマゾン族」という設定だったりするので、

ぜひ知っておいてほしいこの女戦士たちについて簡単にご紹介しますので、

興味ある方はぜひ読んでいってくださいね!

ギリシャ神話の女だけの民族、アマゾン族!!

それではまずはじめに、

アマゾン族って一体なんなのか?

についてから、解説していきますね!

アマゾン族とは、ギリシャ神話に登場する女性だけの民族です!

なぜ女性しかいないのかというと、

子供を産むときだけ、よその国の男と交わって、子種を授かるんですね。

そして、子供が生まれると、女の子しか育てなかったそうです。

だから、女性だけの民族が成り立っていたのですね!

戦いの神アレスから生まれたアマゾン族!

というわけで、ギリシャ神話に登場するアマゾン族は、

女性だけの戦士集団!

しかし女性だけとは言え、最強レベルの戦士集団でその強さで恐れられていたそうです。

それもそのはず、彼女たちの祖先は、

ギリシャ神話に登場する軍神・アレス

屈強な戦いの神の血が、彼女たちを女ながらも強力な戦士集団にしたのですね!

この軍神アレスと、ニンフのハルモニア(調和)との間に生まれた子孫が、アマゾン族です!

ちなみに、ギリシャ神話の軍神アレスは、ローマに受け継がれて

「軍神マルス」

になりました。

この神様の名前を英語読みにすると

「マーズ」

そう、火星の「マーズ」です。

*ギリシャ神話の戦いの神「アレス」について詳しくは、こちらの記事もご参照ください!

>>ギリシャ神話の戦いの神アレスってどんな神様?武闘派だけど知性の方は?

あ、話をアマゾン族に戻しますね。

そういうわけで、

アマゾン族とは軍神アレスの血を引く強力な女戦士軍団!

弓、槍、馬術に長けていたそうです。

特に、弓が得意で、右手で弓を引くときに右胸が邪魔になる、という理由で、

右の胸を切ってしまっていたそうですよ!!

そのためにギリシャ語の「ア」(否定詞)+「マゾス」(乳)の合成語で、

「アマゾン(Ἀμαζών)」(乳無し)

と呼ばれていたそうです。

ちょっとショックな呼び名!!

名前の意味を知ると、ちょっと複雑ですよね・・・

まあ、こういうふうに、アマゾン族が馬術に優れて弓がうまい、と語られているために、

北方の騎馬民族が神話のモデルになったのではないかと言われています。

アマゾン族の悲劇の女王ペンテシレイア!

そして、このアマゾン族では、神話でとても有名な女王がいます。

その名は、

ペンテシレイア!

トロイア勢とギリシャ勢の間の10年に及んだ大戦争・トロイア戦争では、

女戦士集団・アマゾン族も、トロイア勢の応援に駆けつけたと言われています。

そして、

かの有名なギリシャの英雄・アキレウス

このギリシャ勢最強の戦士と、

アマゾン族の女王ペンテシレイアは戦場で相対し、

女王ペンテシレイアはアキレウスに討たれてしまうのですが、

その亡くなる時の顔のあまりの美しさに、アキレウスは恋してしまった!

とのことですよ!

え〜、もう、命とってから恋に落ちるなんて、皮肉な話です!!

この古代ギリシャのつぼ絵は、その瞬間を描いていると言われるものですが、

アキレウスが、女王ペンテシレイアの胸に剣を突き立てています。

そして、その瞬間、アキレウスとペンテシレイアの目が合っているんですね。

この瞬間に、アキレウスは恋に落ちていたのです!!

しかし、もちろん、この瞬間にアキレウスはペンテシレイアの息の根も止めているのです。

なんという悲しい、一瞬だけの恋!!

ヘラクレスとアマゾン族との戦い!

こういうわけで、ギリシャ神話中の最強の女部族がアマゾン族なのですが、

ギリシャ神話の英雄ヘラクレス

もアマゾン族と戦ったと言われています!

ヘラクレスは12の実現不可能と思われた難題をこなす、いわゆる「12功業」の中で、

9番目に、アマゾンの女王ヒッポリュテの腰帯を取りに行く、という難題を与えられました。

この女王ヒッポリュテが持っていた腰帯とは、

アマゾン族の先祖である軍神アレスのもので、アマゾン族の中でも最強の者が持つことができました。

ヘラクレスに「12功業」を命じたエウリュステウス王の娘が、このアマゾン族の腰帯を欲しがったので、

ヘラクレスはこれを手に入れるためにアマゾン族の国に出かけていくことになったのです。

女王ヒッポリュテは、ヘラクレスの頼みを聞いて、アレスの腰帯をあげることを約束してくれましたが、

ヘラクレスを憎む女神ヘラの仕業により、

女王ヒッポリュテがヘラクレスに連れ去られる!

と思い込んでしまったアマゾン族が、武装してヘラクレスの船に殺到!!

ヘラクレスはこれを、女王ヒッポリュテの策略であったと勘違いし、

女王を殺して腰帯を奪い、出航したということです。

そういうわけで、女王ヒッポリュテは、ヘラクレスに殺されてしまいました。

せっかく親切にしようとしたのに、アマゾン族の女王ヒッポリュテの神話は、最後は哀れですね・・・

また、別の伝承では、

ヒッポリュテは妹アンティオペが連れ去られて、取り返すために英雄テセウスと戦い敗れた、とも言います。

アマゾーンと戦うヘーラクレース(紀元前530-520年ごろのアッティカの黒絵式壺絵/ルーヴル美術館所蔵)

英雄テセウスとアマゾン族の戦い

そして、アマゾン族と戦ったのは、ヘラクレスだけではありません。

アテナイ市の英雄テセウス

も、アマゾン族と戦った神話があります!

テセウスは、ヘラクレスと一緒にアマゾン族の国に攻め込み、

アマゾン族の女性を連れ去ったということです。

これを怒ったアマゾン族は、アテナイ市へと攻めてきて、

アレイオス・パゴスの丘

に陣を張りました。

現在のアレイオス・パゴスの丘

この時、アマゾン族とアテナイ人たちは激しく戦い、最終的にはアマゾン族は敗れ去りました。

テセウスはこの時連れ去ってきたアマゾン族の女性との間に、

ヒッポリュトス

という男の子をもうけた、ということです。

このヒッポリュトスは、大変な美青年に成長し、

テセウスがのちに結婚した後妻のパイドラに恋されてしまって、そのために哀れな最後を迎えることになります・・・

*パイドラとヒッポリュトスについて詳しくは、こちら記事もあわせてご覧ください!

>>ギリシャ神話の悪女ベスト3!

アマゾン族の守護神はアルテミス!

そんな、ギリシャ神話の中でも数々の戦いを繰り広げた女戦士集団・アマゾン族!!

彼女たちの守護神は、

狩猟の女神アルテミス

だったと言われています。

アルテミスは予言の神アポロンの双子の妹で、

弓と狩猟を得意とした女神です。

アルテミス女神の怒りを買うと、その弓で射られて殺される!と恐れられてもいました。

そして、男性の夫を持たない処女神でもありました。

こうしてみると、アルテミス自身もアマゾン族みたい!

アルテミス像

アマゾン族はアマゾン河の名前の由来

そして、多くの方たちがお気づきでしょうが、

このギリシャ神話の「アマゾン族」とは、

南米の大河「アマゾン河」の名前の由来

と言われています!

スペイン人のフランシスコ・デ・オレリャーナが、1541年からアマゾン川流域を探索した時に、

現地の女戦士に襲撃されたことがあったそうです。

そのため、ギリシャ神話の女戦士集団・アマゾン族から名前をとって、

「アマゾン河」

と呼ぶようになったということです。

インターネット通販サイトの巨人Amazonだって!!

そして、もうここまでくればみなさんお気づきでしょうが、

インターネット通販サイトの巨人

Amazon (アマゾン)

この名前だって、もとをただせばアマゾン族の名前。

正しくは「アマゾン河」の名前をとって社名にしたそうですが、

(*ウィキペディアのページ参照してみてね!)

こちらもギリシャ神話の女戦士集団・アマゾン族に由来しているわけですからね!

私もこちらの通販サイトのヘビーユーザー。

今や「アマゾン」なしの生活なんて、考えられないけど、

そういえばこの名前の由来の「アマゾン族」について、ほとんど考える機会がなかったなあ〜

ごめんね、アマゾン族!!

アマゾン族が主人公の映画「ワンダーウーマン」!

というわけで、

ギリシャ神話のアマゾン族

今や私たちは生活のいろんなところでおなじみになっているのですが、

こんなギリシャ神話の最強の女戦士軍団・アマゾン族のプリンセスが主人公の映画が、

「ワンダーウーマン」

なんです!

実写版のアマゾン族の活躍に、ぜひ胸を熱くしてくださいね!

予告編の戦闘シーンも、すごくかっこいい!

この映画では

主人公のダイアナはアマゾン族のお姫様

って設定なのです。

ギリシャ神話の世界そのままに、鍛え抜かれたアマゾン族たちが馬を操り、弓を放つシーンがありますので、注目です!

しかしなぜか悲しいことに、日本版の予告編などでは、アマゾン族の「ア」の字も出てこない!

ってことは、日本で「アマゾン族」があんまり知られていないせいなのかな?

と思われます。

しかし、「主人公がアマゾン族である」ということがわからないと、

映画の中のシーンでもちょっとピンとこないところがあるかと思います。

たとえば、主人公のプリンセス・ダイアナが、

男を初めて見て驚く、というシーンがありますが、

アマゾン族には女しかいない、ということを知らないと、なんで驚いているのか分かりませんよね!

そういうギリシャ神話を知らないと、あのシーンの意味も「?」になっちゃいますから、ぜひここは押さえておいて下さいね〜!

あ、ちなみに、「ワンダーウーマン」の

主人公の名前「ダイアナ」

の由来については、

ギリシャ神話のアルテミスがローマでディアナ女神と同一視されていたんですが、

「ディアナ」(Diana)を英語読みすると「ダイアナ」

となるわけです。

うん、だから主人公のネーミングもちゃんと、ギリシャ神話のアマゾン族にちなんでいるんですね!

ついでに言うと、映画の中でこの主人公ダイアナのお母さんは

ヒッポリタ

将軍であるおばさんは

アンティオペ

という名前で、どちらもちゃんと

ギリシャ神話に登場するアマゾン族の名前なんですよ!

ヒッポリタは古代ではヒッポリュテと言って、神話上のアマゾン族の女王です。

彼女が持っていた腰帯を、英雄ヘラクレスが12功業の一つとして取りに来たというあのヒッポリュテです。

そして、その妹がアンティオペという名前なのです。

そういうわけで、もととなったギリシャ神話を知らないと、

この映画を見てもイマイチ分からないところも多いかと思いますので、

映画を見る前にはぜひこのアマゾン族についても予習してみてくださいね!

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ギリシャ神話の女だけの民族、アマゾン族も思い出してね!

ということで、

ギリシャ神話の女性だけの戦士集団

「アマゾン族」

について、簡単にご紹介しました!

日本でも「アマゾン」という言葉は耳にする機会も多いとは思いますが、

なかなかその神話についてまでは知られていないのが残念なところ。

実は

映画「ワンダーウーマン」

の主人公もこの「アマゾン族」という設定だったりするので、

ぜひ次に「アマゾン」という名前を耳にしたら、

このギリシャ神話の女戦士たちのことを思い出してあげてくださいね!

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