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映画『ハクソー・リッジ』戦場ヴァーチャル・リアリティ3つの見るべきポイント

投稿日:

ヤーサス! イレーネです。

話題の映画

『ハクソー・リッジ』

さっそく見てきました!

戦争ものは基本的には苦手なのですが、これは見ておいた方がいいかと思って。

結果的には見ていて辛いところが多かったのですが、これを見る人が増えれば、

戦争なんてごめんだ!と思う人も増えるかも?

ということで、見るべきポイント、3つ解説します!

Defence-Imagery / Pixabay

映画『ハクソー・リッジ』とは

それでは、まず最初に、この映画

『ハクソー・リッジ』

とは一体どういう作品か、簡単にご紹介!

映画データ:

『ハクソー・リッジ』

(原題: Hacksaw Ridge)

2016年 アメリカ・オーストラリア合作

監督: メル・ギブソン

製作: デビッド・パーマット
ビル・メカニック
ブライアン・オリバー
ウィリアム・D・ジョンソン

キャスト:
アンドリュー・ガーフィールド (デズモンド・ドス)
サム・ワーシントン (グローバー大尉)
ルーク・ブレイシー (スミティ・ブレイシー)
テリーサ・パーマー (ドロシー・シュッテ)
ヒューゴ・ウィービング (トム・ドス)

あらすじ:
舞台は第2次世界大戦時の沖縄。75人もの命を救った米軍衛生兵デズモンド・ドスの実話を映画化! 敬虔なキリスト教徒であるデズモンドは、人を殺してはならないという戒律を守り、衛生兵として従軍することを決意。 しかし、軍隊では、銃を触ることもしないデズモンドに対して、同じ部隊の全員から激しい反発にあい、ついには軍法会議で裁かれることまで発展してしまう。しかし、父の機転で衛生兵として認められることになり、デズモンドは第二次大戦の激戦地、沖縄に派遣される。そこでは、切り立った崖「ハクソー・リッジ」を攻略しようとして、何度も攻撃しては撃退されている部隊に合流となり、デズモンドは地獄のような激戦地に足を踏み入れることになる。激しい反撃にあい、一時アメリカ軍は撤退するが、「ハクソー・リッジ」には負傷兵たちがそのまま取り残されていた。それを見たデズモンドは、たった一人で負傷兵たちを救い出し、崖の下へと送り込む仕事に取り掛かるのだが・・・

見るべきポイント1:戦場のヴァーチャル・リアリティ

この映画は、第二次大戦の激戦地・沖縄が舞台だけあって、

その戦闘シーンのリアルさは、想像を超えていました。

VFXの進化もあって、これまでの映画の比ではない、リアルさ。

まさに「戦場のヴァーチャル・リアリティ」と言ってもいいんじゃないでしょうか。

砲撃で起きた土煙の中、どこに敵が潜んでいるかも分からない中で突撃しなくてはいけない恐怖。

油断するとあっという間に撃ち抜かれて、血が吹き出し、肉が飛び散ります。

横にいた仲間の兵士も、一瞬でバラバラになって息絶えていく。

そして、下を見れば、これまでの戦闘で亡くなった兵士たちの、死体・死体・死体・・・

その死体の山をかき分けて進む様子を見て、平気でいられる人間はいないのでは・・・

古い死体にはネズミやウジがたかり、画面から死臭も立ち上ってくるような錯覚を覚えます。

残酷すぎて、とても画面を正視してはいられないのですが、

その残酷な戦場を、おそらく現代の技術で限りなく再現したのが、この『ハクソー・リッジ』。

劇場で見たので、大画面いっぱいにその地獄のような戦場が広がって、正直言って本当に怖かったです。

自分だったら、恐怖で、もう一歩も踏み出せない。泣きながら、また縄梯子を降りてっちゃうな、と思うのですが、

実際の兵士たちは、逃げたら戦線離脱で厳罰が降るので、逃げることもできない。進むだけ。

これを見たら、「戦争ってカッコイイ」とかバカなことを妄想しているキッズは絶対に考え方を変えるだろうと思います。

「戦争なんて絶対行きたくない!」って、多くの人が思うはず。

テレビゲームみたいに、敵を撃ったらその死体はどこかに消えていくようなものじゃないんですよね。

人間同士が銃を持って殺しあったら、阿鼻叫喚の地獄絵図がそこにある、ってことを、余すところなく描き出しています。

戦争の「英雄」は、本来、一人でも多く殺した人を指すはず。

その「英雄」はこれだけの無残な死を作り出すのか?

と、まずは、この映画の問いかける「真の英雄とは」という問いかけを、考えさせずにはおかない、

この映画の残酷な戦闘シーンは、やはり一度目にしておいた方がいいかもしれない。

でももちろん、残虐シーンが苦手な方にはオススメしません。

それくらい、この「戦場のヴァーチャル・リアリティ」は見ていて辛いものがありました。

見るべきポイント2:沖縄戦の一つの真実

そして、この映画で、私たち日本人が見ておかなくちゃいけないところだよな、

と思うのは、やはりこの映画の舞台が沖縄であること。

そうなんです、主人公のデズモンド・ドスは、沖縄戦に参加するのです。

沖縄戦、と聞くだけで、その悲惨さを私たちは思って、胸が苦しくなるところがありますが、やはり目をそらしてはいられないですよね。

この主人公のデズモンド・ドスたちが攻略した「ハクソー・リッジ」は、

沖縄戦の激戦地「前田高地」のことなのです。

戦跡で平和を考える…「前田高地」日米激戦映画に

72年前の太平洋戦争末期の沖縄戦での実話を基にした映画「ハクソー・リッジ」(メル・ギブソン監督)の影響で、舞台となった激戦地「前田高地」(沖縄県浦添市)を訪れる人たちが急増している。昨年11月に米国で公開されて以降、在沖縄米軍人らが足を運び出し、沖縄の人たちも訪れだした。浦添市では、関係者から「映画を機に浦添から平和について考えてほしい」と期待する声が出ている。

・・・・・

米軍は1945年4月1日に沖縄本島中部に上陸。日本軍は司令部のあった那覇市・首里への侵攻を防ごうと前田高地に防衛線を張って迎え撃ったため、「ありったけの地獄を一つにまとめた」と言われる日米両軍の死闘が繰り広げられた。

映画の中で、デズモンド・ドスたちの部隊が、敵の日本兵を倒していくシーンには、

この日本兵たちも、どれだけ悲壮な思いでこの戦場に立っていたのか、と胸が痛みます。

この映画では、日本兵側の視点は基本的には描かれていないので、

基本的には、アメリカにとっての「敵兵」として、倒さなければならない相手として、どんどん殺されていくし、

また日本兵の突撃でアメリカ兵が死んだりすると、観客の目には憎い仇、というふうになるんだと思います。

でも、この時、圧倒的な兵力で上陸してきたアメリカ軍に対して、日本側が絶望的な抵抗を試みていたわけで、

そういう状況はこの映画を見た海外の人には分かるのかな? と疑問にも思っちゃいました。

しかも、沖縄戦では一般市民にも多大な犠牲が出たことも忘れてはいけないですよね。

それも映画では触れられていないですけど、これ、絶対に忘れちゃいけないことだと思うんです。

だから、アメリカの人たちじゃなくて、私たちが見る時には、この映画にはまた別の視点が出てくるんですよね。

それはもちろん、逆もしかり、で、圧倒的な戦力で沖縄を攻め落としたアメリカ軍も、

前線の兵士たちはこんなふうに悲惨な結末を迎えた人たちもたくさんいたんだ、と改めて知ることにもなりました。

見るべきポイント3:武器を持たない衛生兵

この映画の主人公デズモンド・ドスは、

この地獄のような沖縄戦の激戦地に、武器を持たない衛生兵として参加します。

そして、なんと75人もの負傷兵を一人で助けた、しかもこれが実話、というのは、これも見るべきポイントだと思います。

そんな人がいたなんて、知らなかった!

しかも、救助した負傷兵には、日本兵も含まれていたそうです。

この主人公デズモンド・ドスは、敬虔なクリスチャンなので、「殺すなかれ」の戒律を守っていたそうです。

だから、基本的には銃を持って戦場に行くことには反対の「良心的兵役拒否者」。

この言葉も聞きなれないですけど、宗教上の理由などで戦場に行くことを拒否した人たちは、アメリカなどでは一定数いたようです(参照:wikipedia 良心的兵役拒否)

デズモンド・ドスの場合は、自分は銃をとって殺しあわないけど、今戦場で傷ついている人たちは救いたい、ということで、

戦闘に参加しない「衛生兵」として、この沖縄戦の戦場へやってきました。

自分の今の感覚でいうと、当然戦場で「衛生兵」は必要なんだから、なってもらえばいいじゃないか、と思うのですが、

軍に所属しながら、「銃は持たない、殺さない」という信念を貫くデズモンドには、同じ部隊の仲間たちから、ひどい嫌がらせがたくさんされました。

ひどいなあ〜、と思うけど、軍隊という性格を考えると、そうなってしまうのでしょうね。

沖縄の戦場での医療部隊、と聞くと、

日本側でいうと、やっぱり「ひめゆり部隊」を思い出してしまいますが、この映画を作ったメル・ギブソンは、知っているのかな? ともちょっと思ったり。

この映画の主人公デズモンドは、国に生きて帰って表彰されるけど、

「ひめゆり部隊」の子たちはたくさんの犠牲を払ってしまったことも、考えずにはいられませんでした。

デズモンドが「ハクソー・リッジ」で救出活動中にも、たくさんの薬を携帯していて、

ああ、これは日本軍には無かったんだよね、と、当時のアメリカ軍と日本軍の置かれた状況の違いも思ったり。

と、いろいろ思うところはあったのですが、

それでも、アメリカ軍の中にこういう「良心的兵役拒否者」がいて、敵味方を分け隔てずに医療行為をしてくれたことは、知ってよかったなと思います。

そして、この主人公デズモンド・ドスを演じたアンドリュー・ガーフィールドは、やっぱりお見事でしたね。

一見ソフトで、純真な印象なのですが、「良心的兵役拒否」を貫く鋼の意思を持っているデズモンドを、うまく表現してくれていました。

さすが、出演作が途切れない売れっ子俳優だけありますね。

この人なら、本当にこういうことをやりそう、ってリアリティを持って演じてくれていました。

この主人公をアンドリュー・ガーフィールドが演じることが決まった時点で、この映画は80%くらい成功していたようなものかも。

映画『ハクソー・リッジ』を見て、平和を思う

というわけで、第二次大戦時の沖縄戦の激戦地「ハクソー・リッジ」にまつわる、

知られざるエピソードを扱ったのがこの映画

『ハクソー・リッジ』

正直いえば、このデズモンドの宗教について、私たちが見ても分からないことも多いし、

また日本側の描き方についても、正直不満はあるんです。ちょっと「不気味なオリエンタル」って思われてるんだろうな、ってフシもあるし。

それでもやっぱり、この最新VFXを駆使して再現された戦場の説得力はすごくて、

この映画を見れば自分たちの今の平和がどれほどありがたいか、って思わずにはいられないです。

つい70年前にはこれほどの地獄が実際にあったわけですからね。

そういう意味では、ちょっとでもこの映画のことが気になったら、劇場で目撃してほしい映画だな、と思います。

古代ギリシャのアリストパネスが、平和の女神を呼び起こす「平和」や、

戦争反対の女性たちによるセックス・ストライキを描いた「女の平和」を書いてから、

もう、2500年以上経ちますけれど、

一般市民の求めるものは、本当に、いつの時代も「平和」ですよね。

これは変わらない真実なので、できる限りこの「平和」が続きますように、と願わずにはいられません!

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