ギリシャ人は古代からタコが好き!
2016/11/06
こんにちは、イレーネです。
古代ギリシャ人が何を食べていたか? 問題の続きですが、
どうもギリシャ人は、古代から日本人と味覚が似ているところがあったようですよ。
というわけで、うなぎに続いて、
本日はギリシャ人とタコについて!
タコが好きな方は必見です!

Laborratte / Pixabay
ギリシャでは古代からタコが身近に
日本に住んでる私たちにとって、タコってとっても身近な食材ですよね。
刺身でもよし、茹でてもよし、焼いてもよし、ご飯と炊いてもよし・・・
たこ焼きだって、大好きです。

yehnick / Pixabay
そんなタコをこよなく愛する人たちが、地中海のほとりにも住んでいます・・・
ギリシャ人です!
ヨーロッパでは一般的に、タコは食材として好まれないんですけど、
地中海沿岸地域ではよく食べられていて、イタリア・スペイン、そしてもちろんギリシャでも、おなじみの食べ物です!
ギリシャでは、はるか古代のミノア文明(クレタ文明)時代から、
壺絵などでその姿を確認することができますよ

海洋文様の土器(イラクレオン考古学博物館所蔵:紀元前1500年頃)
By: Wolfgang Sauber
この吸盤の感じ、かなりリアル!!
ということは、実際によく見る機会があった、と考えられます。
海に出て漁をすれば、古代からたくさん取れたんでしょうね!
どうやって調理したの?
そうやって、古代ギリシャ人にとっても身近に目にする機会が多かったタコ。
漁に出てタコが取れれば、当然食べますよね?
じゃあ、一体どうやって食べていたんでしょう?
古代ギリシャ人の食について紹介している本
丹下 和彦著「食べるギリシア人――古典文学グルメ紀行」
によれば、タコの調理方法を詳しく書いている古代の文献はないみたいです。
ポツポツ出てくるタコの記述によれば、
生で食べて当たって死んだ人もいるらしいです(*犬儒派のディオゲネス)
ということは、古代ギリシャ人も私たちみたいに「タコ刺し」で食べたのかなあ?
いや、醤油がないギリシャでは、「タコ刺し」はイマイチ考えられないから、
マリネみたいに酢で食べたのかな?
タコを煮て食べた、という記述もあるみたいなので、塩茹でして食べたか、
あるいはただ単に炭火で焼いて食べた?
と、想像しだすと楽しいんですが、古代には現代みたいな「レシピ本」が残っているわけもなく、
具体的な調理法までは再現するのは難しいみたいです。
でも、新鮮なタコならどうやって調理してもきっと美味しいはずですし、古代ギリシャ人も大好きだったんでしょうね!
現代でもタコが好きなギリシャ人
そんなふうに、古代からタコとともに暮らしてきたギリシャ人ですが、
当然ながら、現代でもギリシャ人はタコが好き!!
海沿いのタベルナに行くと、タコが日干しにされてる風景を、よく見かけます。
ギリシャのタベルナなら、タコの炭火焼きや、マリネにしたものが、たいがいメニューに入ってて、
タコ好きな日本人にはうれしい限りですよ!

Macmaus / Pixabay
そして、首都アテネからほど近い、エギナ島は、「タコの名産地」として有名ですので、
タコ好きなら是非一度訪れて、新鮮なタコの炭火焼を食べてみてくださいね!!
やっぱりタコはおいしいよね!
ということで、
ギリシャ人は古代からタコが好きだった!
というお話でした。
私たちも大好きなタコ、茹でたり焼いたりして、古代ギリシャ人もワイワイ食べていたのかな〜
って想像すると楽しいですよね!
次にタコを食べるときには、ぜひ古代のことにも思いを馳せてみてくださいね!!
*本日のネタ本