こんにちは、イレーネです。
さて、本日のお話は
ギリシャネタのマンガ
こうやって書いてると、マンガばっか読んでるのがバレるな〜
と思いつつ、本日ご紹介したいのは、
岩明均作
『ヒストリエ』
このマンガは、アレキサンダー大王の書記官が主人公!
古代ギリシャ/マケドニアが舞台のマンガなのです!!
歴史好きもギリシャ好きもハマる壮大なストーリーなのですよ〜!
アレキサンダー大王の書記官・エウメネスが主人公!
というわけで本日は、
岩明均作
『ヒストリエ』
のご紹介です!
このマンガが画期的だな〜と思うのは、
主人公がかの有名なアレキサンダー大王
ではなくて
その書記官だったエウメネスが主人公
なのです。
これまで、彼が主人公だったマンガはもちろん、小説でもあったか?
というくらい、マイナーな人物。
よくぞこの人を選んでマンガを描こうと思いましたね!
エウメネスは、プルタルコスの「対比列伝」にも出てくる実在の人物
なのですが、
実は詳しい出自などは伝わっていません。
故郷はギリシャのカルディアで、どういう理由か故国を離れて、
マケドニアのアレクサンドロス3世(アレキサンダー大王)に仕えていたそうです。
そこで、このマンガでは思い切った創作を加えて、
エウメネスが実はスキタイ人
という設定になっています。
スキタイ人というのはユーラシア大陸に広く居住していた遊牧民族で、ギリシャ人とは北部トラキアで接していました。
その出自のためにカルディアにいられなくなって、マケドニアで仕官した、
という壮大な幼少時代のストーリーを作り上げています。
こういう独創的なオリジナルのストーリーになっていますので、
今まで読んだことがないような、古代ギリシャ世界を描いたマンガなんですよ!
エウメネスがマケドニアの王宮に仕官するようになった頃、
かの偉大なアレクサンダー大王はまだ少年時代、という設定!
知られざる大王の少年時代が、大胆なストーリー展開で繰り広げられていきますよ!
作者は「寄生獣」の岩明均
そんな、歴史上では謎に包まれた人物である
アレキサンダー大王の書記官エウメネス
この人物について、知られざる物語を
圧倒的な想像力を駆使して作り上げているのは、
マンガ「寄生獣」
でその名を知られる、岩明均さんです。
この作品は、染谷将太さん主演で映画化もされていますね。
この作品も、人体に寄生生物が宿っちゃうなんて、
通常の人間には考えられないような突飛な発想ですよね。
やっぱり岩明均さんの想像力って、途方もないものがありますね! さすが、人気作家さんだけあります。
でも、この『寄生獣』って、すご〜くグロいので、実は私は読んだことありません。
そして、この「ヒストリエ」にも必要以上にグロいシーンがよく出てきます。
グロが苦手な方は要注意!!
私もグロは苦手なのですが、お話が面白いので、
グロいシーンはさささっと飛ばしながら読んでいますよ〜
ま、グロはさておき・・・
そんな人気漫画家である岩明均さんが、
長いこと構想を温めていて書き始めたのが、この「ヒストリエ」
ということなんです!
壮大な構想に基づいて、これまでに見たことないドラマが繰り広げられているのがこの作品というわけです!
「ヒストリエ」の中のギリシャ
そしてこのマンガは、
アレキサンダー大王の書記官が主人公
ですから、多くの皆さんが歴史の授業で習った
マケドニア王国が舞台
のマンガということになります。
このマケドニア王国ですが、
マケドニアはもともと民族としては同じギリシャ人
と言われています。
そしてギリシャの有力都市アテナイ(現在のアテネ)とライバル関係ですので
当然ながらたくさんギリシャネタが出てきます。
まず、主人公のエウメネスの出身地(育った場所)は、
アテナイの植民市だったカルディア
そして、古代ギリシャの知の巨人
哲学者のアリストテレス
が登場し、アレクサンダー大王と、その学友たちをミエザの学園で教育してます。
これは歴史上よく知られているエピソードですが、哲学者アリストテレスはアレクサンダー大王の家庭教師だったんですよね!
それにしても、哲学者アリストテレスが登場するマンガなんて、滅多にありませんから面白いですよね〜
このマンガで気になったら、ぜひアリストテレス先生のご本も読んでみてくださいね!
そして、このマンガでは一通り、歴史上の戦いも登場してきます。
まずマケドニア王国は、当時覇権を争っていたアテナイとついに激突!
かの有名な
カイロネイアの戦い
へと突入します。
歴史的な一戦がどんな風に描かれるのか、今から楽しみ!
史実では、アレクサンダー大王のデビュー戦です。
まだ少年だったアレクサンダーの活躍もあって、マケドニア王国がアテナイを打ち破るんですが、
このマンガでは主人公エウメネスの活躍も期待できますね!
そして、アテナイ側の反マケドニア派の筆頭として、
弁論家・デモステネスも登場します!

(デモステネス像)
ギリシャを代表する弁論家デモステネスも、日本のマンガに登場するなんて前代未聞かも?
というわけで、マケドニアとアテナイの対決は、息詰まる展開へ!
史実とフィクションが絶妙にブレンドするこのマンガの世界は、歴史がわかっていても次の展開が読めない意外性がたっぷり!
どんな読者でも楽しめる内容になっていますよ!
現在第9巻まで刊行中!
さてそんな、古代ギリシャ世界が舞台の
マンガ「ヒストリエ」
2003年から連載を開始して、
現在第9巻まで刊行されています
(*2016年時点。現在も続刊刊行中!)
ストーリーは、いよいよ、
カイロネイアでの大決戦が始まろうとしているところ!
結末が分かっていても、ドキドキするところなのですが・・・
この「ヒストリエ」って、なかなか続きが刊行されないんですよね・・・
連載が始まってすでに13年目(!)
なのですが、
いまだに9巻までしか出ていない!
(*2016年現在)
という時点で、その遅さが分かりますが・・・
マンガの中では、まだアレクサンドロスもエウメネスも10代の若者。
このあと、アレクサンドロスの東征、死、その後のディアドコイ戦争までお話が続くとしたら・・・
確実に後10年はかかりますなあ・・・
ひょっとしたら20年続くかも?!
というわけで、気長〜に読み続けたいと思います!
ギリシャ好きだけじゃなく、歴史好き、岩明均ファン、みんな楽しめるマンガだと思うので、ぜひ読んで見てくださいね!
(*でも、グロ注意ですよ!グロ苦手な方にはお勧めしません!)
追記:第10巻も発売です!
マンガ「ヒストリエ」は、
やっと第10巻まで刊行されました!
こちらも面白かった!!
でも、本当〜〜〜〜に、なかなか新刊が出ない!!
は、早く、続きが読みた〜〜〜〜〜い!
*「ヒストリエ」の最新第10巻について詳しくはこちらの記事をどうぞ!
追記:第11巻もやっと発売です!
そして、待ちに待ってやっと第11巻刊行!
あ〜・・・長かった・・・
『ヒストリエ』 11巻
この11巻では、まだアレクサンダー大王は「王子」のまま。
でも、この王子の運命を左右する人物も登場し、このあと急展開が待っている?!
は、早く12巻読みたいけど・・・
続きはいつ出るか・・・・・・・・
*「ヒストリエ」の最新第11巻について詳しくはこちらの記事をどうぞ!
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