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ギリシャの実情を知りたい人は・・・

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ギリシャの経済危機とか、難民問題とか

日本でも時たま報道されることがありますが・・・

今日本人のギリシャに向ける目は冷たい

と感じることがあります。

「ギリシャ人って働かないから借金ばかりなんでしょ」

「ギリシャは難民受け入れもいい加減だからテロリストも通過する」

ちょっと待って!!

そんな一面的な理解になってしまうのは、テレビなどメディアの報道によるところが大きいのですが、どうもメディアの報道は丁寧さに欠けるというか、一面的になりすぎる嫌いがあります。

そもそも、現地レポートだって、どれくらい丁寧に取材してるのかな?

と疑問に思うこともしばしば・・・

ちゃんとギリシャに赴いて、現地の人たちの話を丁寧に聞いていれば、違った面も見えてくるはずです。

今日ご紹介したいのは、少し前のものですが、とても丁寧に書かれている印象があった記事です。ギリシャが好きで何度も現地の人たちと触れている私の感覚に近いものがありました。

もし、ギリシャの実情を知りたい、と思う人がいたら、こういう記事を読んでほしいと思います。

「その後のギリシャ」と「難民ロード」を歩く

という記事ですが、筆者の木村さんは何度かギリシャを実際に訪れて書かれているので、一方的にギリシャを非難する内容になっていないところが好感が持てました。

債務粉飾の発覚から約6年、緊縮策でギリシャ経済は4分の3以下に縮小した。自由と民主主義が繁栄をもたらすというEUの理念は「負け組国家」に屈辱と絶望を焼き付ける呪いと化している。シリア和平への無策が拡大させた難民危機への対応もギリシャやイタリアに押し付けられ、EU域内では国境が再び強化され始めた。

そうなんですよね・・・

EU統合で全てがよくなるという理想と幻想に、

ギリシャも飲み込まれたのは確かですが・・・

今ギリシャに残ったのは、繁栄ではなく困窮と絶望です

それはギリシャだけのせいなのでしょうか?

EU内では、経済の強い言わば「勝ち組国家」が発言権を握り、明らかな行き詰まりを見せているギリシャなどは「負け組国家」として非難の的となっていますが、ここにいわゆる「強国の論理」ばかりがまかり通っていることに気がつく人は日本ではあまり多くないと思います。

シリア・イラクでの戦争だって、ギリシャが望んでしたことではないですよ。

でもそのツケとして、大量の難民がギリシャへと流れ込んでいる。

難民の大量発生当初から、ギリシャは手に負えないから助けてほしい、とSOSを発し続けていましたが、EU諸国はほとんどこれを無視し、今度は難民の流入を勝手に制限し始めている。

決死の覚悟でボートに乗ってギリシャに渡ってくる難民の人たちは、ギリシャで勝手になんとかしろ、というところなんですよね。

そして、記事はこんなことも書いています。

欧米の主要メディアは、ギリシャ国民はとんでもない怠け者だと報じているが、結構まじめで、お人好しの印象を筆者は受ける。パン屋で買い物をすれば、小さなお菓子をオマケにつけてくれる。タクシーに乗っても不当料金をふっかけられることはない。逆にチップを渡したくなるぐらいサービス満点だ。
大量のシリア難民らがボートでトルコから押し寄せているギリシャのコス島やレスボス島では、ギリシャ当局の取り扱いが劣悪で、難民の人権がないがしろにされていると徹底的にたたかれた。

しかしコス島を実際に訪れて受けた印象はまったく違っていた。難民を乗せたボートが漂着する埠頭で毎日のように釣りをしているギリシャ人のバス運転手が言う。「1年のうち夏しか稼げないのに、難民が大量にやってきて売り上げが7割も落ちました。それでも私たちは難民を排除しようとしたことは1度もありません。政治亡命かどうかはっきりしないパキスタンやバングラデシュからの難民が登録手続きに時間がかかり騒ぎ出したら、ギリシャがシリア難民を弾圧しているように報じるなんてひどすぎます」
レスボス島で支援活動をしている国際子供支援団体「セーブ・ザ・チルドレン」のケイト・オスリバンさんも「地元の住民は本当に良くやっています」と話す。

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(ギリシャにたどり着いた難民たち)

そうなんですよ、

ギリシャに滞在したことがある人なら分かると思いますが、ギリシャの人たちはたいがい親切で、旅行者にも優しい土地柄なんです。

私も、ある島の商店で買い物をした時に、水とお菓子を買ったら、いつもよりちょっと高い?と思ったことがあったのすが・・・後でレシートを見たら水が二本分になっていたので、翌日また行った時にレシートを見せて、昨日1本しか買わなかったんだけど、とお店の人に話したら

「ああ、そうだよね。君のこと覚えてるよ。なんで2本って打っちゃったんだろ?ごめんね。今日の水はタダでいいよ。」

と、とっても親切。

それ以外でも、困った時は助けてくれるし、お店でものを尋ねたりしても、他のヨーロッパ諸国より対応がよかったりします。

(もちろん、観光客を騙そうという悪い人たちはいますが、それはどの国も同じことです)

そんなギリシャののどかな島に、島民以上の物凄い数の難民が今押しかけています。

ギリシャの人たちも、できる限り、親切にしてやろうとしてるんだろうな、と想像はつきます。

実際、EUの他の国々は、早々に国境を封鎖し始めていますが、ギリシャではそんな話は聞いたことはありません。

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(封鎖されたハンガリー国境)

だから、ギリシャについての日本の報道は、残念ながらEUの強国(ドイツ、フランス、イギリスなど)の視点に基づいて書かれているのではないかと思ってしまうのです。

そういう強国は、EUの周縁の、人口たった1000万の小国を見下す傾向にあることは否定できません。

実際ギリシャの歴史も、強国に翻弄される小国の悲哀に満ちているんですよね。

せめて日本は、EU外の、しかも同じ島国の人間なんですから、もう少し丁寧に、その難しい立場を理解する努力をしてほしいと思います。

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