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ギリシャの俳優

メリナ・メルクーリはギリシャの大女優!政治家としても活躍した波乱の人生とは

映画好きな方ならきっとその名前をご存知の

ギリシャの俳優さんを代表する大女優

メリナ・メルクーリ

国際的に活躍し、今でも世界の人々に記憶される名声を博しました。

本国ギリシャでは、政治家としても活躍したマルチな才能を持つ女性で、

「パルテノン・フリーズ」の返還運動でも名を知られることになりました。

そんなメリナ・メルクーリのお話を、簡単にご紹介したいと思います!

メリナ・メルクーリは「日曜はダメよ」で世界的スターに!

日本でも映画ファンには今でも記憶に残る女優

メリナ・メルクーリ

(ギリシャ語表記: Μελίνα Μερκούρη)

1920年10月18日 ギリシャ・アテネ で誕生しました。

祖父も父も政治家という名門の一家の出身。

ギリシャの国立劇場の演劇学校を卒業し、女優としての活動をスタート。

映画デビュー作は1955年の『ステラ』

そして1960年に公開された アメリカのジュールス・ダッシン監督作品

『日曜はダメよ』

この作品に出演し、見事

カンヌ映画祭女優賞を獲得!!

アカデミー賞にもノミネート!!

国際的な評価を確立しました。

この映画ではメリナ・メルクーリは、

港町ピレウスの娼婦・イリヤを、お色気たっぷりに、エネルギッシュに演じました。

港町の娼婦というのは、港に船が入港するとその船員相手に商売をするのですが、

その目当ての船が入ってきた時の、娼婦たちのテンションの上がり具合がハンパではありません。

ひと昔前の港町は、こうやって栄えていたんですねえ・・・

そして、ギリシャ娼婦たちのたくましさと言ったら・・・

5分くらい一緒にいたら魂吸い取られそうですけど、まあ映画で見る分には楽しく見られます。

*この映画の音楽もとてもいいので、ぜひ聞いてみてくださいね! ハジダキスの音楽はアカデミー賞も受賞しました!

その後、1962年 再びジュールズ・ダッシン監督と組んだ

『死んでもいい』(Phaedra)

の演技で再び、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞にノミネート

1964年の 再度ジュールズ・ダッシン監督による

『トプカピ』

に出演し、再びゴールデングローブ賞にノミネート!

と、華々しい活躍を見せ、ギリシャを代表する国際的女優としての地位を築きました!

私生活では2度目の結婚

こうして、ギリシャ出身として国際的な地位を築いた女優

メリナ・メルクーリ

彼女は、生涯で二回結婚しています。

最初の結婚は

1941年に21歳という若さで

ギリシャ人の裕福な地主であったパノス・ハロコポスと結婚しました。

しかし、二人は1962年には別れています。

そして2度目の結婚は、

彼女の出世作

『日曜はダメよ』

を撮った

ジュールズ・ダッシン監督

彼はこの映画の中で俳優としてメリナ・メルクーリの相手役も務めました。

この映画を撮っていた時は、ダッシン監督も結婚していたのですが、1962年に離婚。

1966年に二人は結婚しています。

彼もやはりメリナ・メルクーリのエネルギーに惹かれたのでしょうか。

数々の名画を共に生み出した二人は、私生活でもベスト・パートナーとなり、

1994年のメリナ・メルクーリの死まで、その生涯を共にしました。

政治家へ転身

このように、映画界で華やかな成功を収めたメリナ・メルクーリですが・・・

そんな彼女の人生に影を落とす出来事が起こります。

1967年 母国ギリシャで軍事クーデターが勃発

軍事独裁政権が誕生しました。

すると、この軍事政権に対する反対運動に身を投じ、徐々に政治活動に傾倒して行きます。

1970年代にはこの反政府活動のためにギリシャの市民権も剥奪され、国に帰国することもできなくなりました。

こうした中、1977年には、映画界を引退。

本格的に政治家へと転身します

軍事政権の崩壊後には、国に戻り、「全ギリシャ社会主義運動」(PASOK)に参加。

1981年にはパパンドレウ率いる「全ギリシャ社会主義運動」(PASOK)が選挙で勝利し、

パパンドレウ政権下で、女性初の文化庁長官となりました。

こうして、メルクーリは政治家としてもその頂点を極めることとなったのです。

メルクーリの大臣時代の業績としては、

イギリスの大英博物館に、ギリシャのパルテノン・フリーズを返還するよう求めた、という

パルテノン・フリーズ返還運動

を行ったことが有名です。

ちなみに今もイギリスは返還に応じていませんがね。

*このパルテノン・フリーズ返還について詳しくは、こちらの記事も合わせてどうぞ!

>>パルテノン・フリーズ返還騒動:ギリシャの至宝を取り戻せ! 

こうして、政治の世界でも華々しい活躍を見せたメリナ・メルクーリ。

その後は女優復帰することなく、

1994年に73歳でその波乱万丈な生涯を閉じました。

メリナ・メルクーリはギリシャを代表する伝説の女優!

というふうに、

女優から政治家へと転身し、激動の人生を歩んだ

メリナ・メルクーリ

映画で演じた役柄で見せた、ほとばしるような情熱!

その情熱のままに人生を生きたのでしょう。

これぞギリシャ女性らしいギリシャ女性の典型というイメージ。

誇り高く、激しい情熱をうちに秘めた、生命力あふれるギリシャ女性

そんなギリシャ女性を役柄でも人生でも生き切った女優さんだと思います!

今でもなお輝きを失わないその姿を、残された名作映画たちでぜひ一度目撃してくださいね!

*代表作『日曜はダメよ』はDVDで発売中です!一度は見ておきたい名作!ぜひご覧ください!

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