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パイレーツ・オブ・カリビアンとギリシャ神話

「パーレイ」って何?『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』

ジョニー・デップ主演の大人気映画シリーズ

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』

日本でも人気なので、ご覧になった方も多いと思います。

その映画の中で、パイレーツ(海賊たち)に捕まったエリザベスが言っていた、

「パーレイ」

という言葉は、一体なんなのでしょう?

実はギリシャ語が起源のこの言葉の意味、ご説明いたしましょう!

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ピンチに陥ったエリザベスが言う言葉「パーレイ」

さて、この言葉

「パーレイ」

というのは、大ヒット映画

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』

の中で登場してくるのですが、

実際に映画の中では、どのように使われているのでしょう?

それは、スワン総督の邸宅が海賊たちに襲われた時。

海賊たちに捕まりそうになってしまったスワン総督の娘エリザベス・スワンが、

海賊たちに向かってこう言います。

「パーレイ。パーレイの権利を主張します。」

"Parley. I invoke the right of parley."

エリザベスと海賊たちの会話によると、

「パーレイ」

という海賊の暗号を使うことによって、

エリザベスは危害を加えられることなく海賊の船長のところに行き、

交渉を行うことができるそうです。

この言葉は、ジャック・スパロウも使おうとするんですが、

なかなかその言葉が思い出せない・・・ってシーンもあります。

でも、その言葉を思いついたことで、ジャックもピンチをまぬがれていますね!

ジャックがなかなか思い出せなかったのは、フランス語だからかな?と混乱してしまったせいなんですが、この

「パーレイ」

って言葉、一体なんでしょう??

実はギリシャ語が語源の「パーレイ」!

この言葉

「パーレイ」(Parley)

映画の中では、海賊たちの間では

「交渉」

という意味として使われていますが、

これは現在でも英語の 「parley」 は、「(和平)交渉」と言う意味で使われています。

そして、ジャックが言っているように、この言葉はもともとは

フランス語の動詞の 「話す」 (parler)

という言葉から由来しています。

交渉では話さなくちゃ、始まりませんからね!

そしてこのフランス語の元となったのが、

ギリシャ語の「パラボレー」(παραβολή)

という言葉。

意味としては、「並置」「比較」が主な意味で、

「議論で異議を唱える」、という意味にも使われます。

ここらへんが、「交渉」という意味に転じていったとも考えられますね!

ちなみに、この「パラボレー」は、今日本でもよく使われている

「パラボラ」の語源

でもあります。

「パラボラ・アンテナ」って聞いたこと、あるでしょう?

日本語でも意外なところに、ギリシャ語が紛れ込んでいますよね!

そういうわけで、

海賊たちの言葉「パーレイ」は、実はこういう古い語源の難しい言葉なので、

ジャックがすぐに思いつかなかったとしても、仕方ない・・・かな?!

でも、ジャックだって伝説の海賊なのにね!

交渉に必要なこの言葉は、知っておかなきゃね!

意外とギリシャに縁が深い「パイレーツ・オブ・カリビアン」、ぜひ見てね!

そういうわけで、

『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』

の中に出てきた

「パーレイ」

という海賊たちの暗号は、

実はギリシャ語に由来しますよ、というお話でした。

そしてそれだけじゃなくて、この「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、

実はギリシャにゆかりの深いシリーズでもあるんです。

まずはそもそもタイトルの「パイレーツ」(海賊)だって、ギリシャ語ですし!

*「パイレーツ」(海賊)のギリシャ語語源については、こちらの記事をご覧ください!

>>『パイレーツ・オブ・カリビアン』の「パイレーツ」もギリシャ語ですよ!

そして、

シリーズ第5作

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』

では、なんと、ギリシャ神話のポセイドン神にまつわる

「ポセイドンの槍」

がストーリーの鍵となっています。

*「ポセイドンの槍」について詳しくは、こちらの記事をご覧ください!

>>ポセイドンの槍」って一体なに?『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』

そういうわけで、実はあちこちにギリシャネタが散りばめられているのが

この「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ!

映画を見ながら、ぜひそんなネタを探して楽しんでみてくださいね!

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