医聖ヒポクラテスを知ってるかい？「ヒポクラテスの誓い」について

さて、本日はギリシャの歴史的人物伝！

古代ギリシャの「医学の父」ヒポクラテス

をご紹介しようと思います！

みなさん一度は

「ヒポクラテスの誓い」

って聞いたことがあると思います！

今でもお医者さんになる時にはこれを誓っている国もあるとか無いとか・・・

古代ギリシャのお医者さんだけど、まだまだ、現代社会に影響を及ぼしているんですね！

ということで、本日は「医聖」ヒポクラテスと、

「ヒポクラテスの誓い」について、ご紹介！

ヒポクラテスって誰？

さて、それでははじめに、

ヒポクラテスとはどんな人か？

というところからご紹介！

紀元前460年頃に生まれた、とされていますが、詳しい生涯はわかっていません。

ギリシャのコス島で生まれ、医者として活動しました。

医療に関する多くの著作を残したとされていますが、どの程度本人が書いたものなのかは今も謎みたいです。

今は日本でも文庫で手軽に読むことができますよ！

『古い医術について』

古い医術について―他八篇 (岩波文庫青 901-1)

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でも、この本に書いてあるヒポクラテスの病気に対する考え方というのは、現代の私たちから見ると奇妙なもの。

「四体液説」

という、体液を４つのカテゴリーに分け、そのバランスが崩れると病気になる、という考え方だったので、

その病気の説明を読んでも「えっ？　え？」と戸惑ってしまう部分も多いです。

でも、「古代の人たちはこうやって病気を解釈して、患者を治そうと努力してきたんだな〜」と理解できる、という意味では、とっても興味深い記述が続きますので、興味がある方は一度ぜひ読んでみてくださいね！

「ヒポクラテスの誓い」

そんなふうに、古代ギリシャのコス島で医療活動に従事したヒポクラテス。

現代最もその名が知られているのは、彼の残した

「ヒポクラテスの誓い」

ではないでしょうか。

きっとみなさんも一度は聞いたことがあるはず！

現在も欧米の医学校では、卒業式でこの「ヒポクラテスの誓い」を宣誓するのだそうですよ。

私もギリシャを旅行中に、コス島を目当てにやってきたというヨーロッパの医者の卵と会ったことがあります。

現在でも医術を志す者にとっては、この「ヒポクラテスの誓い」は特別なものなのですね。

その「ヒポクラテスの誓い」はこんな感じ

「ヒポクラテスの誓い」
医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。
この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
依頼されても人を殺す薬を与えない。
同様に婦人を流産させる道具を与えない。
生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう！
しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。
（wikipediaより引用）

ご覧の通り、現在の医学界でも議論の的となっている「安楽死」や「中絶」の是非についても言及があるので、批判もあるところです。

それでも、相手の身分を問わずに、患者のためになる治療をすることを誓うなど、現代でも医者の心得として、医術の道を目指す人たちにとってはこれからも指針となるものかもしれません。